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【納得】今更聞けないメッキと塗装の違い

群馬県高崎市の表面処理業者、(株)三和鍍金と申します。

本コラムは事業統括部の柳沢が解説いたします。

今回はメッキと塗装の違いについてまとめていこうと思います。

メッキがいいのか塗装がいいのか悩ましい…

そういった場合にお役立ていただければ幸甚です。

早速いってみましょう!

メッキとは

メッキとは、製品に金属皮膜を析出させる表面処理のことを指します。

金属成分や薬品が溶け込んだメッキ液に製品を浸漬させ、処理を行います。

※析出・・・気体や液体から固体が分離して出てくること

詳しくはこちらの「めっきとは」の項目をご覧ください。

メッキには電気を使うメッキと使わないメッキが存在し、「電気メッキ」「無電解メッキ」とそれぞれ呼称されます。

電気メッキは電気と化学反応によって、無電解メッキは化学反応のみで皮膜を生成します。

電気メッキの主たるものとしては亜鉛メッキ、クロムメッキ、ニッケルメッキなどが挙げられます。

それぞれの詳細については以下のコラムをご覧ください。

電気を使わない無電解メッキに関しては、無電解ニッケルメッキや溶融亜鉛メッキなどが挙げられます。

それぞれの詳細はこちらからご覧ください。

メッキを施す目的は様々で、防錆や装飾をはじめとして、導電性や耐熱性、耐薬品性等の機能付与などが主なものになります。

塗装とは

一方、塗装とは塗布や吹き付けによって、製品表面に塗膜を形成させる表面処理のことを指します。

塗料の性質上、この塗膜というのは樹脂を含んだものになります。

塗料についてはこちらのコラムをご参照ください。

弊社内で扱っているカチオン電着塗装を例にとると、弊社カチオン塗料にはエポキシ樹脂が使用されております。

目的や塗装の種類によって、組成は様々なのです。

顔料(色の成分)や樹脂を溶かすために溶剤を用いたものが溶剤系塗料と呼ばれ、水で溶かした場合は水溶系塗料となります。

また、溶剤系塗料を用いた工業塗装を溶剤塗装溶剤不使用で原料を粉にした粉体塗料を用いた塗装を粉体塗装と呼びます。

こちらも詳細については以下のコラムをご参照ください。

塗装を施す目的はメッキとほぼ変わりません。

耐腐食性や美観、抗菌性などの機能付与などが主になります。

メッキと塗装の一致点と相違点

一致点

皮膜を新たにつける点

どちらの表面処理も製品素地上に皮膜を新たに生成させるという点に関しては同じです。

処理の目的

上に挙げた通り、処理を施す目的に関してはメッキも塗装も似ています。

防錆や装飾、様々な機能付与(機能によっては相違あり)を狙って処理がなされます。

相違点

皮膜の性質

メッキは皮膜が金属から成っているのに対して、塗装の皮膜は樹脂等、金属以外のものから成っています。

処理方法

メッキは基本的にメッキ液に浸漬をして処理を行いますが、塗装は塗料を塗ったり吹き付けたりして処理を行います。

メリットとデメリット

それぞれのメリットとデメリットが大幅に違います。

お客様のニーズに合った皮膜性能をもつ処理を選択することが重要です。

以下の表をご参照ください。

簡易版メリットデメリット一覧

紛らわしい用語の解説

ちなみに、「メッキ」と辞書で調べたご経験はありますか?

調べてみると

「金属の薄膜を化学的手法により他の金属や非金属に固着させること」

「金属または非金属の表面を他の金属の薄膜で覆うこと」

などとあります。

「この定義に当てはまらなければメッキではない」

・・・と断言できるかと言われてしまうと微妙なのですが、

下の用語がメッキなのか塗装なのかを判断する1つの材料にはなりそうです。

最後は紛らわしい用語の解説になります。

メッキ塗装

いかにも紛らわしい言葉ですね。

銀を含んだ塗料のスプレーを素材に吹きつけ、「銀鏡反応」という化学反応を利用して表面に薄く銀を析出させ、その上にクリア色の塗装を施すことで

鏡のような見た目(装飾クロムメッキや光沢銀メッキに似ている)が得られる表面処理方法です。

スプレーでもなんでも、表面に銀を析出させていることには間違いないので、

先のメッキの定義に当てはめると「メッキ塗装はメッキである」と言っても完全に間違いというわけではないでしょう。

ただ、変色防止などの理由でほとんどの場合上にクリア塗装を施すことを考えると、「メッキと塗装の掛け算」と説明した方が正確な気はします。

「メッキ塗装」とは案外最も正確にこの表面処理方法を説明しているのかもしれません。

注意として、光沢銀メッキ・メッキ塗装・装飾クロムメッキはその機能や用法、目的を異にする別の表面処理になります。

以下をご参照ください。

メッキ塗装

原理:銀鏡反応(化学反応)を用いてメッキを施す。

機能:スプレー等を塗布した部分のみメッキされるため、均一性△。反射性◎だが、剥がれやすい。

用途:外装部品が主。あくまでも「手軽にクロムメッキのようにピカピカに見せる」ことが目的。

(光沢)銀メッキ

原理:電気を用いて皮膜を形成させる。

機能:メッキ塗装より均一性〇密着性◎、電気伝導性◎、熱伝導性◎、抗菌性◎。

用途:装飾品はもちろん、電子機器など機能メッキとして用いられることも多い。

クロムメッキ

原理:電気を用いて皮膜を形成させる。

機能:メッキ塗装より密着性◎、硬度◎、耐食性◎、耐変色性◎。

用途:車用外装部品から水道部品まで、「美観×高耐食性」を活かせる場所によく採用される。

電着メッキ(=カチオン塗装)

弊社でも扱っているカチオン塗装を指す「電着メッキ」ですが、こちらは「塗料」を用いた処理ですので

厳密にいえば「メッキ」ではなく、「塗装」になります。

ただ、古くから現代においても「何かものに皮膜をつけ付加価値をつけること(≒表面処理)=メッキ」という認識は存在しているようですし、

仮に誤用だったとしても「誤用でも使われ続けると誤用でなくなる」という言語の変化的な性質を鑑みますと

「電着メッキ=メッキ」もあながち間違いとは言い切れないと私は思います。

本コラムはここまでになります。

いかがだったでしょうか。

弊社では「メッキ」も「塗装」も扱っておりますので、些細なことでも何かございましたらお気軽にお問い合わせください。

以下弊社の事業内容ページになりますので、併せてご覧くださいませ。

ではまた次回!

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