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【実は知ってる】溶剤とは? vol.1

群馬県高崎市の表面処理業者、(株)三和鍍金と申します。

本コラムは事業統括部の柳沢が解説いたします。

今回は弊社でも扱っている塗装、「溶剤塗装」に絡む「溶剤」についてのコラムになります。

「溶剤」と聞いてピンとくる人はそこまで多くないと思いますが、

「メタノール」や「エタノール」は多くの方が聞いたことのある言葉なはず。

小学校の理科の授業で使ったアルコールランプの燃料はメタノールですし

コロナ禍において需要が爆増した消毒液の原料もエタノールという溶剤の一種なのです。

溶剤と聞くと、私はなんだかすごく有害で恐ろしいものという感じがしますが、皆さんはいかがでしょうか。

実は私たちの生活を支えてくれている非常に重要なものなのです。

もちろん危ない部分もあります(小声

弊社で扱っている溶剤塗装に関しては、以下のページをご覧ください!

溶剤の汎用性たるや…

アルコールランプや消毒液など、上に少し書き出しただけでも

溶剤の汎用性が高いことはお分かりいただけたかと思いますが、

例えば、エタノールに関して言えば、皆さんが大好きな酒類にも含まれておりますし、

同じ溶剤であるシンナーは工業塗装(溶剤塗装)にも用いられているのです。

飲食物から工業品にまで使われているものなんて、そう多くはありませんよね(水とかは該当しますが)。

では、そんな「溶剤」とは一体何なのでしょうか。

溶剤とは

「溶剤」の定義を調べると、以下のように出てきます。

溶媒(=溶剤)とは他の物質を溶かす物質の総称。工業分野において溶剤と呼称される。

突然ですが、皆さんは砂糖水をつくるとき、もちろん水で砂糖を溶かしますよね。

そうです。

実は、水は溶剤の一種なのです。

そう考えると、一般の方にとっても「溶剤」自体はそこまで縁遠いものではないことがわかりますね。

水のような無機物(炭素を含まない物質)の溶剤は無機溶剤と呼ばれ、

対して、有機物(炭素を含む物質、エタノールなど)の溶剤は有機溶剤と呼ばれます。

溶剤には様々なものがあり、有機溶剤に限定してもその数は500種以上と言われています。

人体に無害で化粧水や飲食物など、体内に吸収される前提で使われている有機溶剤もある一方で、

人体に有害で中毒になる危険性があり、厚生労働省に中毒の予防規則が定められているものもあります。

よく聞く具体的な溶剤

メタノール

正式名称をメチルアルコールと言います。

名前からお分かりいただけるかと思いますが、アルコールの一種です。

身近過ぎて気にならなかったけど、そもそも「アルコール」ってなんなんだろう…

そう思われる方は次回のコラム「溶剤とは? Vol.2」をご覧ください。

メタノールは上に挙げた通り、皆さんの多くが理科の実験で触ったことのある「アルコールランプ」の燃料になっていたり、

工業品において塗料や医薬品の原料になっていたりと、その汎用性は比類なきものと言えます。

最近ではエネルギー分野においても注目されている物質で、人類にとって非常に有用ですが

人体において毒性をあらわすため、取り扱いには注意が必要です。

皮膚につくと脱水性があるためその部分は乾燥し、皮膚吸収性も高いため、口から入らずとも体内に侵入してしまいます。

化学の時間でメタノール(メチルアルコール)を「目散るアルコール」という語呂で覚えた方もいらっしゃるかと思いますが、

メタノールが何らかの形で体内に入りますと、まさに失明の危険性があります。

命の危険すらありますので、次に紹介します「エタノール」とは確実に区別する必要があります。

名前が似ているのが厄介です。

エタノール

正式名称はエチルアルコールと言います。

皆様が大好きないわゆる「酒類」というのは、こちらのエタノールという有機溶剤が原料となっています。

エタノールには大別して2種類があり、エチレンが基になっているものは「合成アルコール」、糖蜜などの農作物が原料になっているものは「発酵アルコール」とそれぞれ呼称されます。

したがって、厳密にいえば皆様が大好きなのは「発酵アルコールという有機溶剤入り飲料」ということになります。

…あまり飲む気になれませんね。

では、対して合成アルコールはどんなものに使われているかというと、

化粧水、香水、シャンプー、台所用洗剤、石鹸、合成樹脂塗料、ビタミン類、手指消毒剤、麻酔薬、工業薬品、液体燃料、写真フィルム、インク、塗料接着剤、etc…

多種多様とはこのことですね。

エタノールは皆様の生活に欠かせないということがよくわかります。

合成アルコールの場合でも、場合によっては体内に入れても問題ないことがわかります(ビタミン類や麻酔薬など)。

とはいえ、希釈される前のエタノールは引火性があったり眼への刺激性があったりしますので、取り扱いには注意する必要があります。

シンナー

「シンナー」を日本語に直すと「うすめ液」となりますが、

その名の通り、基本的には塗料を薄めるために使用される溶剤です。

実は「シンナー」という溶剤はありません。

というと少し語弊がありますが、シンナーとは混合溶剤のことで、

どの塗料に用いるかによって混合されるものの種類や割合などが様々かつ呼び名もそれぞれ異なります。

油性塗料用シンナー、ラッカー系塗料用シンナーが主だったものですが、

ウレタンシンナー、エポキシシンナー、アクリルシンナーなど、たとえば合成樹脂塗料にはそれぞれに適したシンナーがあります。

各塗料についてはこちらのページをご覧ください。

いずれにせよ、該当の塗料に適したシンナーを用いなければ品質上においてトラブルのもとになってしまうのです。

溶剤成分としてはたとえば、次に紹介するアセトンなどが入っています(他はここでは割愛します)。

塗装において非常に有用でそれこそなくてはならないものですが、

シンナーは気化したものを吸入してしまうことで中枢神経が麻痺してボンヤリとしたり、

その程度が激しければ頭痛や眩暈等の中毒症状が発症したりすることもあります。

基本的には塗装用マスクを装着し、十分な換気をした上で作業することが必要です。

アセトン

ジメチルケトンとも呼ばれます。

アセトンが使われている一番身近な例ですと、ネイルを落とすリムーバーが挙げられます。

車などのオイル汚れ落とし、生き物の標本づくり、など他にもその用途は多岐に渡ります。

アセトンは引火点が低く揮発性が高いので常温でも引火しやすく、毒性も高いため取り扱いには危険物取扱者の免許が必要です。

他にも法律において種々の措置をとる義務がある溶剤なのです。

代表的な「有用な反面、特に危ない性質をもつ溶剤」のひとつですね…

と、言いつつ、実はアセトン自体は体内でも常時生成されている物質ではあります。

ネットや文献には危険性の程度において様々な意見が見受けられますが、私にはそこまで知見がありませんので

「アセトンは体内にて代謝に用いられる物質ではあるが、有機溶剤中毒予防規則の第二種有機溶剤に指定されており、危険物取扱者乙四類or甲種の免許がないと一定量以上は取り扱いができない」

とだけ記述しておくに留めます。

他にも様々な溶剤があり、その分類にもいろいろな指標があるのですが、

そのあたりの話は次のコラム「【そこまで知らない】溶剤とは? Vol.2」にて解説いたします。

Vol.1では、「溶剤とは大体こんなもの!」ということがお分かりいただけましたら幸甚です。

Vol.2はこちら

当社では協力工場様と連携し、溶剤塗装(焼付塗装)を扱っておりますので

下記事業内容ページも是非ご参照ください!

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