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【そこまで知らない】溶剤とは? vol.2

群馬県高崎市の表面処理業者、(株)三和鍍金と申します。

本コラムは事業統括部の柳沢が解説いたします。

今回は「溶剤」についてのコラムvol.2になります。

vol.1より詳しく深く、「溶剤」にスポットを当てて解剖していきます。

よろしくお願いいたします。

※今回のvol.2はvol.1の続きのように見えて、サザエさんのアニメのように独立しておりますので

vol.2だけ読まれても支障がないようにつくっております。

が、基本的な部分はvol.1にて網羅しておりますので、よろしければこちらもご覧ください。

溶剤とは

vol.1でも説明していますが、一応簡単におさらいすると、

溶剤(=溶媒)とは他の物質を溶かす物質の総称です。

水などの無機溶剤シンナーなどの有機溶剤があり、用途や目的によって使い分けられています。

詳しくは上のvol.1をご覧ください。

溶剤の分類

溶剤にはたくさんの種類がありますが、たとえばメチルアルコール(メタノール)とエチルアルコール(エタノール)は「アルコール」という同じ分類に属する有機溶剤です。

※vol.1でも触れていますが、同じ分類(アルコール)だからと言って仮にメタノールを誤飲してしまうと、眼等に重篤な損傷を与える危険性があるので、厳重に注意してください。

この「アルコール」のような分類がいくつかありますので、これらを紹介していきます。

役立つかはわかりませんが、各溶剤の別称についても記述しておきますのでご参照ください。

アルコール

メチルアルコール、エチルアルコール、グリセリンなどが該当します。

それぞれ別名として、

メチルアルコールはメタノール、メチール、木精

エチルアルコールはエタノール、酒精

グリセリンはグリセロール、トリヒドロキシプロパン、リスリン

などと呼ばれます。

エタノールなど食用としても用いられるものからグリセリンのように爆薬に用いられるものまで

その汎用性は凄まじいものがあります。

私たちの生活を支えている有機溶剤のひとつです。

ケトン

アセトン、MEK、MIBKなどが該当します。

それぞれ別名として、

アセトンはジメチルホルムアルデヒド、ジメチルケトン

MEKはメチルエチルケトン、エチルメチルケトン

MIBKはメチルイソブチルケトン、イソブチルメチルケトン、イソプロピルアセトン

などと呼ばれます。

アセトンが除光液などに使用される他、MEKはニスやノリに使用されています。

MIBKも塗料から医薬品まで、幅広い分野で用いられています。

エーテル

ジエチルエーテル、THFなどが該当します。

それぞれ別名として、

ジエチルエーテルはエチルエーテル

THFはテトラヒドロフラン、ジエチレンオキシド、テトラメチレンオキサイド

などと呼ばれます。

ジエチルエーテルはゴムや火薬の原料に、THFは保護コーティングや印刷インクなどに用いられます。

エステル

酢酸エチル、酢酸ブチルなどが該当します。

それぞれ別名として、

酢酸エチルはエチル=アセタート

酢酸ブチルは酢酸ノルマルブチル、ブチルエタノアート

などと呼ばれます。

酢酸エチルは食品添加物(香料)、酢酸ブチルはラッカーや医薬品などに用いられます。

塩素系

塩化メチレン、トリクロロエチレン、パークロロエチレン、クロルベンゼンなどが該当します。

それぞれ別名として、

塩化メチレンはジクロロメタン、メチレンジクロリド、二塩化メチレン

トリクロロエチレンはトリクレン

パークロロエチレンはペルクロロエテン、テトラクロロエチレン、パークレン、四塩化エチレン

クロルベンゼンはフェニルクロリド、クロロベンゾール

などと呼ばれます。

塩化メチレンは洗浄剤や塗料剥離剤など、クロルベンゼンは消毒剤や殺虫剤などに用いられます。

芳香族炭化水素

ベンゼン、トルエン、キシレンなどが該当します。

それぞれ別名として、

ベンゼンはフェニルハイドライド、ベンゾール

トルエンはメチルベンゼン、フェニルメタン、トルオール

キシレンはジメチルベンゼン

などと呼ばれます。

ベンゼンは合成ゴムや合成洗剤の原料に。

またトルエンは塗料溶剤として用いられたり、殺菌剤として用いられたりもします。

非芳香族炭化水素

ヘキサン、シクロヘキサン、石油エーテル、流動パラフィンなどが該当します。

それぞれ別名として、

ヘキサンはノルマンヘキサン

シクロヘキサンはヘキサヒドロベンゼン、ヘキサメチレン、ヘキサナフテン

石油エーテルはリグロイン、石油ベンジン

流動パラフィンは白油(ホワイトオイル)

などと呼ばれます。

ヘキサンはガソリンの主成分であったり、流動パラフィンはなんとベビーオイルやハーバリウムオイルなどに用いられたりしています。

このように、溶剤と言っても本当に多種多様なものがあり、私たちの生活を多方面から支えてくれているのです。

この溶剤の一種を使った塗装、溶剤塗装を弊社では取り扱っております。

溶剤塗装でお困りの際は、是非弊社にご相談くださいませ。

下記リンクより、溶剤塗装のページに遷移可能ですので、よろしければ是非ご覧ください。

蛇足~モノ・ジ・トリ・テトラ・ペンタ~

皆さんはギリシャ語を勉強したことはありますか?

化学を勉強したことのある方はこのパラグラフの見出しにある「モノ・ジ・トリ・テトラ・ペンタ…」等を覚えた記憶がおありかと思います。

化学に全く触れていなくても、たとえばモノトーン、テトラポットなどで字面としては見たことがあるはず。

これらはギリシャ語起源の数字を表す接頭辞になります。

1:mono-(モノ)

2:di-(ジ)

3:tri-(トリ)

4:tetra-(テトラ)

5:penta-(ペンタ)

6:hexa-(ヘクサ)

7:hepta-(ヘプタ)

8:octo-(オクト)

9:ennea-(エネア)

10:deca-(デカ)

接頭辞とは何かしらの単語の前につくことで意味を付加する短い単語のこと。

そのまま単体で使われることはありません。

ひとつ(だけ)の色調を「モノトーン」、4つの足(ポッド)のある消波ブロックのことを「テトラポッド」と呼ぶように

現在の英語には、ギリシャ語の数の接頭辞+英語でできた単語が数多く存在しているのです。

最初に化学の話に触れましたが、上に挙げた有機溶剤の中にも、これらのギリシャ語接頭辞が隠れているのにお気づきでしょうか。

ジ(2)エチルエーテル

トリ(3)クロロエチレン

ヘキサ(6)ン

これらの数字は各溶剤の分子構造に関係しています。

詳しい説明は割愛しますが、言葉を分解して理解することは日本語だけでなく他の言語においても有用ということがわかりますね。

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