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columnメッキライブラリ

【基礎中の基礎!+α】亜鉛メッキについて

※2021/9/7に加筆修正いたしました。

群馬県高崎市にある三和鍍金の武藤です。

今回は【基礎中の基礎+α】亜鉛メッキについてということで

王道メッキとも言われる亜鉛メッキについて解説していきます。

亜鉛メッキと言えば非常に出回っている数が多い表面処理と言えます。

例えば様々な所で見かけるボルト、ナット、自動車部品、更には事務用品なんかにも使われています。

そんな身近に多く使われている亜鉛メッキについてお話させて頂きます。

亜鉛メッキとは

亜鉛メッキとは亜鉛を溶かし込んだメッキ浴に被メッキ物を入れ

亜鉛メッキ皮膜を被メッキ物に被覆させるものです。

装飾から機能メッキまで幅広い用途に非常に多く使用されているメッキです。

電気亜鉛メッキと溶融亜鉛メッキ、

更には亜鉛メッキがもともと施されている亜鉛メッキ鋼板も存在します。

関連記事として当社コラムの方も併せてご覧になってください。

「メッキライブラリ」:溶融亜鉛メッキ どぶ付けメッキ

亜鉛メッキの表面は空気中で酸化を受けるので光沢の無い灰色を呈し

腐食によって白色粉末を生じたりして外観はあまりすぐれません。

しかしながらメッキ後、クロメート処理をすることによって亜鉛表面の耐食性が増すと共に

美観も備わり耐食性を向上することが出来ます。

亜鉛メッキの色調とクロメート後の色調を混同しやすいので注意が必要です。

亜鉛メッキは光沢の無い灰色。

クロメート後の亜鉛メッキはクロメートの色調になります。

クロメートに関してはこちらの記事をご覧になって下さい。

「メッキライブラリ」:亜鉛メッキ・クロメートの「別名」まとめ

また、クロメート処理は大別して2種類に分かれます。

3価クロメートと6価クロメートです。

6価クロメートが近年の環境規制によりNGとなってしまっている場合に、その代替として3価クロメートが用いられます。

ただ、こと耐食性に関して言えば、6価クロメートの方が優れていると言われております。

したがって、未だに6価クロメートの価値がないわけではございません。

弊社では3価クロメートも6価クロメートも扱っておりますので、亜鉛メッキをご希望の際はどちらがよろしいかご教示いただけますと幸いです。

3価クロムと6価クロムの違いについてはこちらの記事もご参照ください。

亜鉛メッキの特徴

亜鉛メッキの特徴は亜鉛の性質から成る、自らが犠牲となって先に錆び

素材が錆びるのを遅らせる「犠牲防食作用」を発揮することです。

素材がさび付く前にその上層にある亜鉛メッキの皮膜自体が錆びることで素材が錆びづらくなります。

これが亜鉛メッキの最も重要な特徴と言えます。

理屈としては

例えば素材が鉄だとした場合、鉄よりも亜鉛の方がイオン化傾向が大きいので腐食しやすいのです。

一方で一般的なめっき、塗装は皮膜自体が外部から破壊され素材に到達することで錆が発生します。

亜鉛メッキは「錆びないめっきの王様」とまで言われています。

犠牲防食作用

亜鉛メッキの種類

1.亜鉛メッキの液組成

亜鉛メッキと一口に言っても種類があり、その液組成や条件は様々です。

主な酸性浴とアルカリ浴の2種類を挙げさせて頂きます。

1-1.酸性浴「塩化亜鉛アンモニウム浴」「塩化亜鉛カリウム浴」

酸性浴である「塩化亜鉛アンモニウム」「塩化亜鉛カリウム浴」は

電流効率が良く、メッキ中に水素脆性が起きにくいといったメリットがあります。

熱処理製品等に適しています。

酸性浴であることから表面の酸化皮膜を取り除く効果が期待されます。

酸性浴は扱っている業者が少ないと言われておりますが、弊社では取り扱いがございますので

ダイカスト製品や焼結合金などに亜鉛メッキを施したいという場合は是非ご相談ください。

1-2.アルカリ浴「シアン浴」「ジンケート浴」

アルカリ浴である「シアン浴」「ジンケート浴」は酸性浴に比べ用いている

めっき業者さんが多いと言えるでしょう。

シアン浴の特徴として均一電着性に優れる事、

析出の抑制、硬さが低く、メッキ後の機械加工性に優れる事が挙げられます。

また、光沢剤を「補助的」に使用すれば良いので管理が容易なことも挙げれます。

シアン浴以外は光沢剤が「必要不可欠」になります。

ウイスカや割れも発生しにくいのです。

ウイスカについて:「ウイスカとは」

一方、シアンを含まないジンケート浴はシアン浴に含まれているシアンを使わずに済むと

言ったところが最大の特徴であると言えます。

ジンケート浴は環境、公害問題以降シアン浴の代替として多く広まりました。

シアンを含まず環境に優しい、均一電着性も優れていることが特徴です。

しかし、ウイスカが発生しやすくなってしまいます。

※ジンケートについてはこちらの記事もご参照ください。

2.亜鉛メッキの名称

よく亜鉛メッキをお願いしますとお客様から依頼される事があります。

しかし、亜鉛メッキにも種類が数多く存在し、どの亜鉛メッキを指しているのか分からないのです。

例えば

うどん屋さんに行き、「うどん下さい!」

店員:何うどんですか?冷たいのですか?温かいのですか?サイズは?・・・

こんな感じです。

種類や目的に応じて幾つもある亜鉛メッキの種類から

お客様が求めているものをしっかりと把握しなければいけないのです。

大盛りの温かいきつねうどんを頼んだのに冷たいミニサイズのカレーうどんが出てきたら

なんだこれは!!となりますよね。

そんな事態を招かない為にもよく確認して依頼することが大事になります。

なぜ、再三に渡って確認が大事かというと

この「亜鉛メッキ」非常にわかりづらいのです。

何がかというと、呼び方が様々なのです。

ユニクロ?有色クロメート?亜鉛メッキホワイト?黒色?

未だに初めて聞くような単語が正直出てくることもあります。

同じ処理内容でも呼び名がお客様の認識により違ってくるのです。

この原因は以前はこういう呼び名だったのが時代の変化と共に違う言い方になり

昔の呼び名で読んでいる人や曖昧な感じで覚えている方が多いのです。

当社ではそんな方向けにまとめた記事がありますのでそちらをご覧になって下さい。

「メッキライブラリ」【混乱】亜鉛メッキ・クロメートの「別名」まとめ

また、当社の表面処理サンプル一覧ページでも色調がわかりますので

そちらもご覧になって下さい。

各種表面処理サンプル一覧|株式会社三和鍍金

亜鉛メッキの処理方法

亜鉛メッキの処理方法は大きく分けて2つ存在し引っ掛け方式とバレル方式があります。

引っ掛け方式とバレル方式の違いはこちらをご覧になって下さい。

「めっきには引っ掛け方式とバレル方式がある」

電気亜鉛メッキには引っ掛け、バレル方式での処理が存在しますが

溶融亜鉛メッキにはバレル方式は存在しません。

亜鉛メッキの処理方法での違いとしては

引っ掛けだと一つ、一つ引っ掛け作業にて行う為、品質、コスト共に高くなる傾向にありますが

バレル方式だと一度に大量に処理するのでコストが安く出来る反面、キズや打痕が目立ちますので注意が必要です。

引っ掛けとバレルの違いは当社Youtube「引っ掛け方式とバレル方式」をご覧になって下さい。

亜鉛メッキ上のカチオン塗装

また、しばしば「亜鉛メッキ上にカチオン塗装を施したい」というご要望をお聞きすることがあります。

結論としては、可能です。

詳細については下記コラムにて解説しておりますので、是非ご覧ください。

最後に..

今回は多くの皆様が気になる「亜鉛めっき」についてお伝えしてきました。

亜鉛めっきは昔から存在するが故に時代の変化と共に変貌を遂げています。

全体的には環境規制に配慮する流れになっていますが

その中でも耐食性が低下しない様、色を綺麗に保てるようにと

代替品を入れたり、めっき液を改良してきた流れがあります。

しかし、全てが全て新しいものが良いかと言われるかとそうではありません。

環境規制が掛かるようなものはその性能が特段良かったりします。

ですので、その製品に合った処理を選ぶという事が一番重要なのです。

当社でも亜鉛メッキの引き合いは数多く御座います。

環境規制やどういう違いがあるのかは当社にご連絡していただければ

ご対応させて頂きますので宜しくお願い致します。

まとめ

PROFILE

武藤 篤
武藤 篤代表取締役
株式会社三和鍍金に入社後、経営難に陥っていた会社再建に取り組む。
経費削減、業務改善、人材育成に取り組み1年でV字回復させる。
その後、営業手法の業務改善を行い、売上高増加、年間新規取引100件を達成
柔軟な発想や行動力を持ち味に現在は表面処理を通しての新規事業に着手中。
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