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【不使用証明書の提出】RoHS指令とは

こんにちは!

群馬県高崎市にございます(株)三和鍍金 事務の根岸です。

製品にメッキ処理をする際、お客様から「RoHS不使用証明書の提出をお願いします。」と依頼される事はありませんか?

今回はRoHS指令についてお話していきます。

❏RoHS(ローズまたはロース)指令とは

Restrictions of the use of certain Hazardous Substances in electrical and electronics equipment

の頭文字をとったもので、【電子・電気機器に含まれる特定有害物資の使用制限】を定めたEUの法令・規制の事です。

日本語では【有害物質使用制限指令】とも呼ばれます。

とても簡単に言うと、

“特定の有害物質が使用されている製品を市場で販売する事はできません”

というものです。

(※特定の有害物質については後程説明致します)

指令対象はEU加盟国のみとなっていますが、日本からEU加盟国に製品を輸出する際もRoHS指令に定められた条件を満たしていないといけない為、日本国内での生産に大きく関わってきます。

❏RoHS指令の目的

では、どうしてこの目的ができたのでしょうか?

以前、廃棄される電子・電子機器の9割以上は、特定有害物質が含まれているにも関わらず、適切に処理せず処分されており、環境や人体に影響を与えていたそうです。(考えてみると恐いですね…)

これを見直すべく、生産から処分に至る全ての段階で環境や人の健康に及ぼす悪影響を最小化し、さらに再生材への有害物質混入を防ぐ為にこの指令ができたそうです。

❏特定有害物質とは

RoHS指令に定められている有害物質が以下となります。

2006年に有害物質として6物質が指定された最初のRoHS指定(RoHS1)が適用開始され、その後2019年に4物質追加された改正指令(RoHS2)が適用開始されました。

合計10物質が有害物質として現在も指定されております。

ちなみに、改正されてからは指令を遵守している製品に【CEマーク】の表示が義務づけられているそうです。

❏対象の製品

RoHS指令対象製品は下記に表示されているもとなります。

エアコン、冷蔵庫、乾電池、自動車、ネジなど、私たちの身近なものが多いです。

❏めっきとの関係

ここまでご覧頂きましたが、RoHS指令とめっきに何か関係があるの?と思う方も多いと思います。

…あります!!

先程少し申し上げましたが、ネジなどの機械部品にめっきをする事がよくあります。

めっきの種類によっては、めっき液中に特定有害物質がはいっている場合があります。

例えば六価クロメート処理に使用される六価クロムはRoHS指令の特定物質に指定されております。この場合、耐食性は劣りますが代替えとして三価クロメート処理をすることが多く見受けられます。

上記のように代替え処理ができる物はいいのですが、中には特定有害物質を使用しないと作ることができない製品もあります。その場合は、期限付きで適用除外用途を申請することもできるそうです。

❏証明書の発行

指令をクリアしEUで販売するにはRoHS指令の物質を含まないことを宣言しなければなりません。対象製品を1ヶずつ測定していくことは難しいので、その際に必要となるのがRoHS不使用証明書です。

これを発行することにより、日本国内で作った製品・処理された製品も問題なくEUに輸出することができるのです。

不使用証明書がないと、製品の回収や罰金を課せられるプラス今後輸出が禁止される場合もあるので、それを防ぐためにも不使用証明書の発行は必須となってきます。

❏最後に

RoHS証明書の提出を求められることはよくありますが、なぜ証明書が必要なのかご理解頂けましたでしょうか?

めっき処理と環境・人体への影響については、今後ますます考えていかなければならない問題になりそうですね。

RoHS不使用証明書の提出を求められているけど、この処理はできるのかな…?など疑問に感じた時や、RoHSに引っかかる物質があるけど他に似たような外観になる処理はないかな…?など、お客様のご相談にも応じさせていただきますので、まずはお気軽にご連絡下さい。

お客様のご要望に沿ったカタチを提案させて頂きます!

PROFILE

根岸瞳
根岸瞳
ウエディング・旅行業界で勤務後、株式会社三和鍍金に入社。
事務員として伝票発行や納期管理をする傍ら、サービス業で培った高いホスピタリティ(おもてなし精神)を活かし、三和鍍金に関わる全ての方々が気持ち良く過ごせるようなお客様対応を心がけている。
メッキについて初心者であることを活かし、「メッキ初心者の視点」で書いたコラムはいずれも高い人気を博している。
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