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【基礎中の基礎!】酸洗いについて

株式会社三和鍍金の武藤です。

今回は酸洗いについての基礎情報の記事になります。

表面処理に欠かせない「酸洗い」

その目的や内容に迫って行きましょう。

酸洗いとは

酸洗いとは塩酸等の酸溶液を用いり金属表面の付着物や酸化スケール、錆び、不動態膜などを

除去し素地を露出させることによって表面処理をする際に障害物となるものを取り除く工程です。

大きく酸洗いという分類ですが酸電解処理や酸浸漬処理も含まれます。

酸洗いの目的

目的としては前述した通り、錆びやスマット除去を目的としています。

メッキ前の下処理として採用されることが多いですが、酸洗い仕上げというご要望もございます。

酸洗い仕上げは「溶接痕だけ取りたい」「表面を無光沢にしたい」等の目的の際に採用されます。

並びにメッキ前の活性化でも使用されるケースもあります。

これは、汚れやスケール落としという目的では無く

メッキの付きを良くする為に表面を活性化するということです。

活性化とは素材表面に存在している不働態被膜を除去する為に行います。

金属の表面上に不働態被膜が生成することでその後のめっきの付き周りや密着力が劣ってしまいます。

これを除去するのです。

注意点として除去してもすぐに不働態被膜が生成されるので除去後すぐに後処理、

メッキ等を行わなければいけないのです。

因みに亜鉛メッキ等の剥離でも使用することもあります。

大きく分けて酸洗いの目的は

「汚れ,酸化スケール,錆び落とし」 「めっき前の活性化」

の2パターンになります。

素材によって異なる液組成

通常、酸洗いは酸溶液を用いるので塩酸や硫酸を使用する事が多いのですが、

素材によって酸溶液の組成を変更する必要があります。

これをしっかりと確認しないと素材そのものを溶かしてしまったり

原型を留めない形になってしまう恐れがあります。

また、酸溶液の取り扱いは非常に危険ですので液管理や取り扱いに非常に注意しなくてはいけません。

外観の変化

酸洗いをすることで外観は変化するのかという事ですが

結論から申し上げると材質と酸溶液の液組成によります。

例えば鉄を塩酸ベースの酸溶液に浸漬すると若干白く濁ったりします。

ステンレスSus304も白く濁ります。

洗浄後、すぐに水洗や中和を行わないと空気中の酸素と結合し酸化をしますので

黒く変色してきたりもします。

酸洗いは反応スピードが速い為、浸漬時間も大事になってきます。

長時間入れすぎると素地が溶けだしたりしてしまうので管理も実は大変なのです。

また、酸洗いは光沢を出したい製品には向いておりません。

酸洗いを行うと表面が多少荒れ、表面が白く濁るからです。

その後、電解研磨やめっきを行う事で綺麗な外観面にすることは可能ですが・・

こちらに関しての詳しい内容は「【そういう事だったのか!!】めっきの光沢はこれで決まる」

解説しておりますので

そちらも是非ご覧になって下さい。

まとめてみました。

酸洗いは多目的に使用用途があり、様々な場面で活用出来ます。

当社では酸洗い処理をご依頼の前に目的や材質、使用箇所までしっかり聞いています。

その中で適した酸洗いをご提案させて頂いておりますので

めっき、塗装の前処理、或いは酸洗い仕上げをご希望の際には是非とも(株)三和鍍金を宜しくお願い致します。

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