【不良の一種】エアポケって何?
- 公開日:
- 更新日:
※2023年9月20日に加筆修正致しました。
こんにちは!群馬県高崎市にございます (株)三和鍍金 事務の根岸です。
弊社のような表面処理業者に図面を渡し見積りしてもらう際、
注意点で ・エアポケができます ・抜け穴が必要です と案内された経験はありませんか?
エアポケ?なんだそれ??!不良ってこと!?なんで処理してないのに図面見ただけで分かるの!!?って思った事はありませんか?
ピックアップした疑問、私は全部思ってました(笑)
そこで今回はエアポケについて説明していこうと思います!
弊社では50種類上の表面処理の取り扱いがございますのでお気軽にお問い合わせください
なぜエアポケができるの?
‘エアポケ’と呼ばれていますが、正式には‘エアポケット’と言います。
エアポケが生じる=メッキがのらないという事です。
下の写真は、エアポケが生じてしまった時のものです。一目で不良品と分かりますね。

では、なぜメッキがのらないのでしょうか?
箱型・お椀型形状の製品の場合そのままメッキ液に入れると、空気や液中で発生したガスの逃げ道がなく抜けず、製品内部に残ります。
空気が残っているところはメッキ液が浸漬されていない状態なので、当然メッキがつかないのです。
このメッキがついていない部分をエアポケと呼んでいます。
身近なもので例えると..
皆さん小さいときお風呂の湯船で、洗面器を沈めて遊びませんでしたか?!
洗面器の底を上面にして湯船に沈めていき、全部浸かったら洗面器をひっくり返して空気がボワッてなるやつ!!
洗面器が製品だとするならば、あのボワッとなる空気こそがエアポケの正体(原因)です!

対策は・・・?
ではこのエアポケ、どうにか回避する事はできないのでしょうか?
治具への掛け方を変える方法もありますが、最もよく提案されるのが空気の抜け穴を作る事です。
製品の設計上に問題がなければ、この抜け穴を作る事により内部の空気が抜けて製品にメッキ液が付きまわる事が可能となり、不良の発生を防ぐ事が出来ます。
以上の事柄より、見積りの図面を見た段階でエアポケができますと言われたり、穴を開けてくださいという指示が出るのです。

まとめ
箱型・お椀型形状の製品はエアポケが発生しやすく、メッキをつける際には注意が必要です。
品質に問題が出てしまったり、耐食性が劣る等の問題が出る前に対策を考えなければなりません。
抜け穴を作る場合、プレス加工の段階で1工程増えてしまうのですが、その後の不良品発生率は抑える事が出来ます。
製品の “製造~店頭に並ぶまで” を見て、表面処理は1段階にすぎませんが、外観・品質・コスト等…自分自身が買う側になった時を考えると、色々な面が関わってきます。
皆様に‘良いモノ’をお届けできるよう、私共(株)三和鍍金も日々励んでおりますので、お困りの事がございましたら、是非お気軽にご連絡下さい(*^_^*)
関連リンク
執筆者プロフィール

- 代表取締役
-
株式会社三和鍍金に入社後、経営難に陥っていた会社再建に取り組む。
経費削減、業務改善、人材育成に取り組み1年でV字回復させる。
その後、営業手法の業務改善を行い、売上高増加、年間新規取引100件を達成
柔軟な発想や行動力を持ち味に現在は表面処理を通しての新規事業に着手中。
最新の投稿
- 2025.9.24電解研磨人に優しい金属⁉医療器具の生体適合性に適した電解研磨の特徴とは
- 2025.5.26基礎知識硬質アルマイト処理とは?特徴や用途、メリット・デメリットを解説!
- 2025.5.17環境・SDGs三価クロムや六価クロムの「価」ってなに?
- 2025.5.8基礎知識焼結品ってどんなもの?特徴や用途、メリット・デメリットを徹底解説!













