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【簡単解説】装飾メッキ・防食メッキ・機能メッキの違い

群馬県高崎市にある(株)三和鍍金、事業統括部の柳沢です。

今回は、皆様恐らく何となく理解しておられるトピックかと思われますが、装飾メッキと防食メッキ、そして機能メッキの違いについてお話していこうと思います。

「字の通りです!」と放り出すのは不親切かと思いますので、少しかみ砕いた形で簡単にお伝えできればと存じます。

また、最後のまとめ部分に是非お読みいただきたい重要な部分がございますので、最後までご覧いただければと思います。

装飾メッキとは

装飾を目的としたメッキのことを指します。

代表的な装飾メッキとしては弊社でも行っている「装飾クロムメッキ」が挙げられます。

光沢のあるシルバー色で、自動車の外装パーツやアクセサリーなど様々な用途で用いられます。

装飾メッキにおいて、優先順位は見た目(美しいかどうか)>耐食性になります。

こう述べると「では装飾クロムメッキは見た目だけで耐食性はよくないのか」と問われそうですが、

実際には下地のニッケルメッキ(さらに弊社はダブルニッケルを採用)等の能力も相まって、耐食性と見た目どちらにも優れているものであると言えます。

ちなみに、防食性・耐摩耗性を重視した「硬質クロムメッキ」というものもありますが、

そちらと装飾クロムメッキの違いについてはこちらの記事をご参照ください。

防食メッキとは

「防錆メッキ」とも呼ばれる耐食性を重視したメッキのことを指します。

代表的なものは「亜鉛メッキ」で、非常に高い耐食性を誇りますが見た目はあまり芳しくありません。

「見た目」という弱点を克服するため、亜鉛メッキにはクロメート処理というものがつきものですが、

「克服」とは言うものの、やはり装飾メッキに比べると美観は劣ります。

※ちなみにクロメートとクロムメッキというのは全くの別物です。詳細はこちら

したがって、使途先としても、亜鉛メッキなどの防食メッキは人目に付く場所よりも雨風などの腐食条件に耐える必要がある場所に多く使われています(ガードレールや駅舎など)。

※亜鉛メッキの耐食性に関してはこちらの記事もご参照ください。

亜鉛メッキもその上に施すクロメートも、色ムラが出やすいことで業界内では非常に有名な処理ですので、

「見た目」という付加価値をこれらに足すことは実は非常に難しいことであると言えます。

詳細は本記事の下部、「まとめ」の段落に記載してありますので、ご覧ください。

機能メッキとは

防食性以外の機能を付与することができるメッキを指します。

防食性以外の機能とは、

電気的特性(メッキによって電気を通しやすくするなど)

機械的特性(メッキによって摩耗しにくくなるなど)

物理的特性(メッキによって圧着しやすくなるなど)

化学的特性(メッキによって菌やウイルスの増殖を抑えるなど)

光的特性(メッキによってよく光を反射するようになる、あるいは逆に反射しにくくなるなど)

熱的特性(メッキによって熱が伝わりやすくなるなど)

以上6つを指します。

たとえば、物理的特性の付与に当てはまるメッキとして錫(スズ)メッキが挙げられますが、

これは「はんだ付け性」というはんだとの高い親和性を持つメッキになります。

したがって錫メッキの皮膜をつけることによって、製品の「はんだ付け性」が上がるのです。

それぞれの細かい説明に関して今回は省略しますが、見た目や耐食性だけではなく、

「実はメッキにはたくさんの目的・機能がある」

というのがお分かりいただけたかと思います。

したがって、メッキは余りある可能性を秘めていると言えるかもしれませんね。

まとめと(重要な)補足

以上をまとめるとこのようになります。

装飾・防食・機能メッキの違い まとめ

ここで補足しておきたいのが、基本的には

本来の目的以外の部分に関しては対応が難しいことも多い

という点です。

例えば、弊社に数多く来るご要望として、亜鉛メッキ及びクロメート処理の「色ムラをなくしてほしい」や転注・直しの場合は「見た目を変えたくないので、あのメッキ屋さんと同じ見た目にしてほしい」などが挙げられますが、

正直に申し上げますと、どちらもとても難しいご要望であると言えます。

亜鉛メッキはあくまでも防食メッキですので、美観に関しては弱いですし、補完するにも限度がございます。

たとえるなら、バスケットボールのプロ選手にサッカーのプロ選手になれ!と言っているようなもので、

プロ選手ならば「運動」のポテンシャルが高いと思われるので練習次第である程度は身につくかもしれませんが、

おそらくその道一本でやってきたサッカーのプロ選手には勝てませんよね。

同じことがメッキにも言えるということになります。

亜鉛メッキに関して言えば

クロメート処理である程度は色調の補完ができるものの、限度がある

ということです。

とはいえ、ばらつきがありすぎる色調にお困りのお客様も多いかと思いますので、

一度ご相談いただければ対応を検討させていただきます。

他にも、たとえば装飾クロムメッキなどは

実際には耐食性や硬度も確保しながら美しい外観を兼ね備えているメッキになりますが、

そもそもの目的・分類としては装飾メッキですので、耐食性や耐摩耗性を重視するのであれば

硬質クロムメッキを採用した方がよろしい場合もございます。

基本的には表面処理もそれぞれ一長一短ということですね。

いずれにせよ、何かお困りごとがございましたらお気軽にご連絡ください

PROFILE

柳沢 寛太
柳沢 寛太
新卒として入社後、現場での業務経験を活かし現在は営業として活動しながらコラムを執筆。塾講師・家庭教師の経歴から、「誰よりもわかりやすい解説」を志している。
また、多数の人気コラムを生み出すだけでなく、実はYouTubeの編集者でもある。コラム・YouTube・広告等のプロモーションを手掛けた本HPは前年比1,150%アップという偉業を達成した。
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