ステンレスをより長く使えるように
不動態化処理とは別名パシベート処理、パシベーション処理といわれ処理液に浸漬することで製品の表層に不動態皮膜を形成する処理です。ステンレス表面にある不動態皮膜は、耐食性を上げる要因になっております。ステンレスが本来持っている不動態皮膜を形成し直したり、更に強固にすることが可能です。不動態化処理を行う事で、ステンレス製品を長く腐食から守ることが出来る為、製品の付加価値が付き、より錆びずに美しい製品を維持することが出来ます。電解研磨と合わせて処理を行う事で更に美観、耐食性を高めます。
不動態化処理は、ステンレス全般に処理可能です。また、無色透明であり、処理後の外観上・寸法の変化はありません。ですので、素地表面に意匠を施してからの処理も可能となっています。不動態化の処理を行う前に【電解研磨処理】を行っておくと、耐食性が更に向上します。
下記コラムもご参考ください。
対応寸法
- 槽のサイズ幅:1000mm×奥行:500mm×高さ:400mm
- 処理可能サイズ幅:900mm×奥行:400mm×高さ:350mm
※その他サイズにつきましてはお問い合わせください。
弊社の不動態化処理の強み
お客様ニーズに合った細かな調整が可能
基本的に当社は1Hを基準で行っておりますが変更も可能ですのでご相談ください。
1ヶから大ロットまで形状にとらわれず処理可能
洗浄技術も持ち合わせていますのでご相談下さい。
洗浄、梱包作業まで丁寧に
不動態化処理の特性
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処理後の見た目はほとんど変化なし
不動態化処理は、ステンレス全般に処理可能です。不動態皮膜自体は無色透明であり処理後の外観上、寸法の変化はほとんど見た目ではわかりません。しかしながら、緻密な不導体化皮膜を形成する為、耐食性が向上します。
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安定した皮膜を均一に
不動態化処理は酸系液中でステンレスに含まれる鉄分とクロム分が溶けだし、溶け出したクロムが酸素結合しステンレスの表層に酸化クロム層として皮膜を形成しています。
不動態化処理は何パターンか処理方法がありますが当社では浸漬処理を採用しておりますので製品形状にとらわれずパイプ内部等まで皮膜が形成できます。加工製品の端面や皮膜が破壊されかけている箇所の耐食性もカバーできます。
対応可能素地
ステンレス(オーステナイト系)SUS304等
そのほかについてもご相談ください
表面処理の流れ
表面処理対応事例
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