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【必見!】クロムメッキとクロメートの違い

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  • 更新日:

※2023年9月19日に加筆修正致しました。

群馬県高崎市にある(株)三和鍍金、事業統括部の柳沢です。

今回は、クロムメッキとクロメートの違いについて簡単にまとめました。

弊社ではクロムメッキクロメート共に承っておりますのでお気軽にお問合せ下さい。

弊社には、クロムメッキとクロメートの違いを教えて下さいというお問い合わせが数多く来ます。

私自身も、勤め始めた当初は、この二つを混同してしまっていました。

名前は似ているものの、クロムメッキとクロメートは実は全く異なるものなのです。

また、下記YouTubeも是非ご覧になってください。

クロムメッキとは

クロムメッキは、大別して2種類あります。装飾用クロムメッキと硬質クロムメッキです。

違うのはメッキ層の厚さ

(装飾用クロムメッキは非常に薄く0.2~0.5μmほど、硬質クロムメッキはより厚く、1~200μmほど)

だけで、どちらも電気を使い、金属の皮膜をつけることで、美観や耐食性を高めます。

また、見た目は装飾用と硬質でほぼ同様、どちらもシルバー色で、光沢の程度に差異があります。

この二つの違いについては、こちらのコラム「【実は違う!?】硬質クロムメッキと装飾クロムメッキの違い」をご参照ください。

使途例として、装飾用クロムメッキは自動車外装部品や生活雑貨など

装飾用クロムメッキ例

硬質クロムメッキは機械部品などが挙げられます。

硬質クロムメッキ例

実際の処理実績として、たとえばバイクのマフラー部品やラジエーター付近の部品、

意匠性を目的として美術館関係の部品やヘッドフォンなどオーディオ関係の部品なども手掛けたことがあります。

新規立ち上げの自動車部品に採用されることはだんだんと少なくなってきましたが、

意匠性が必要な他の業界においてはいまだに多く用いられているめっきと言えます。

クロメートとは

一方、クロメートは、クロメート処理液(成分は三価クロムや六価クロムなど、

クロムメッキに用いるものとほぼ同じ)に電気を使わず浸漬させることで、

クロメート皮膜と呼ばれるものをつける処理方法です。

主に亜鉛メッキの仕上げに使われる事が多く耐食性や色味を調整する為に用いります。

このクロメート皮膜は非常に薄い(0.3μmほど)不動態化皮膜ですが、自己修復性を有しているため

耐食性に優れています。

種類や見た目も豊富で、ユニクロクロメート、有色クロメート、黒クロメートなど、クロムメッキの

「シルバーのみ」とは、全く異なります。

また、クロメートについては地域や職場ごと、もっと言えば個人個人で呼び方が様々で、形態が複雑になってしまっている節がございます。

こちらのコラムでそんなクロメートの「別名」についてまとめましたので、よろしければ是非ご覧ください。

亜鉛メッキについてはメッキライブラリ:【基礎中の基礎!+α】亜鉛メッキについてをご覧ください。

使途例としては、ボルトやナット類、建築資材などが挙げられます。

クロメート例

大前提として、クロメート処理単体で用いられることはほぼありません。

何かの処理+クロメート処理というのが普通で、一般的に上で説明しているような内容はいわゆる「亜鉛メッキ+クロメート処理」というセットを指すことが多いです。

もはや図面指示においても「三価クロメート白」としか書いていない場合も多くあります。

この場合も基本的には亜鉛メッキをした上で三価クロメート白を施すというような感じですね。

処理実績としてはやはり自動車部品が多く、亜鉛メッキ自体が安価な表面処理としては名の知れた処理と言えます。

建築関係に用いるブラケットやボルト・ナット類、またウィスカに気をつければ電子部品周りにも使用することができます。

クロメートの色も何種類かありますので、青白い見た目や黒い見た目を目的とする場合も一部ございます。

ただ、クロメートの被膜自体が1μに満たないくらいの薄膜ですので、下地が透けるような透け感のある色味です。

さらに、他の色をつける系の処理と比較したときに色むらなども起きやすい方ですので、

亜鉛メッキ+クロメートはあくまで防錆処理、プラスアルファとして色味の付与というようなイメージが最も正しいと思います。

まとめ

 これらをまとめると、以下のようになります。

クロムメッキとクロメートの違い

いかがでしたでしょうか。今回はクロムメッキとクロメートの違いについてお伝えしてきました。

当社でもクロムメッキを行っておりますのでお気軽にご連絡ください。

執筆者プロフィール

柳沢 寛太
柳沢 寛太
新卒として入社後、現場での業務経験を活かし現在は営業として活動しながらコラムを執筆。塾講師・家庭教師の経歴から、「誰よりもわかりやすい解説」を志している。
また、多数の人気コラムを生み出すだけでなく、YouTubeの元編集者・現プレスリリース執筆者。コラム・YouTube・広告等のプロモーションを手掛けた本HPは流入ユーザー数前年比1,150%アップという偉業を達成した。
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