【気になる疑問】ハードクロムメッキはなぜ高い?
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※2023年9月20日に加筆修正致しました。
群馬県高崎市にある(株)三和鍍金の武藤です。
今回は【気になる疑問】ハードクロムメッキはなぜ高いについてご説明させて頂きます。
弊社ではハードクロムメッキの取り扱いがございますのでお気軽にお問い合わせください
ハードクロムメッキをご依頼の際に「金額単価が高い!」と思われた方は多いのではないでしょうか。
普段よく出している亜鉛メッキや装飾クロムメッキに比べ何故金額単価が高いのかご説明させて頂きます。
他の表面処理との違い
当然、各表面処理によって工程や材料費、処理時間の違いがありますが
ハードクロムメッキが他と圧倒的に違うところは
ズバリ処理時間の違いです!!
※メッキの厚さと時間の記事についてはこちらをご参照ください。【図説】めっき時間と厚さの関係
ハードクロムメッキはメッキの仕様上、厚膜で求められることが多いのですが
クロムの特性として電流効率が悪くメッキの膜厚を厚くつける為には時間が非常に掛かるのです。
時には膜厚によって20時間以上処理をしないと膜厚がつかないなんてケースもあります。
また、ハードクロムメッキは求められる特性上(耐摩耗性等)凹部分にもメッキを付けまわらせないと
いけないことが多い為、補助陽極を使用したりと手間や工数も他の表面処理と比較して多くなってしまいます。
また、細かな要望に応える為全自動ラインで行っている所は少なく、多くが1つ1つ手入れ作業で行います。
その為、回転率が悪くなってしまうところもポイントです。
全体的に手間や工数が掛かる
普段当社に引き合いが多い全自動ラインで行う亜鉛メッキや装飾クロムメッキに比べ
まさにハードクロムメッキは作業者の腕に左右されてる箇所が比較的多いと言えます。
※装飾クロムメッキとハードクロムメッキについての記事はこちら【実は違う!?】硬質クロムメッキと装飾クロムメッキ
その分、繊細さやノウハウも求められることも多い為、
処理単価が一見すると高く見えがちですがそんなことは無いのです。
実は手間が物凄く掛かっています。
勿論、処理業者によって金額設定に差異はございますが、
当社にお任せいただければ低価格で高品質なものを短納期でお届け出来ます。
是非、宜しくお願い致します。
執筆者プロフィール
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株式会社三和鍍金に入社後、経営難に陥っていた会社再建に取り組む。
経費削減、業務改善、人材育成に取り組み1年でV字回復させる。
その後、営業手法の業務改善を行い、売上高増加、年間新規取引100件を達成
柔軟な発想や行動力を持ち味に現在は表面処理を通しての新規事業に着手中。
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