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2023.12.26

プラスチックリサイクルの3つの方法を解説!身近にできる環境保護

皆様、こんにちは。

群馬県高崎市で表面処理を行っております。株式会社三和鍍金です。

今回は、皆様の身近な「プラスチックのリサイクル」について詳しく紹介していきます。

現代社会では、スーパーマーケットの袋から家電製品、自動車部品に至るまで、多くの製品にプラスチックが使用されています。

しかし、プラスチックは廃棄されると環境に長期間残るため、リサイクルして資源の再利用を行うことが、私たちの大きな課題です。

「プラスチックリサイクルとはどのようなプロセスなのか?」

「なぜプラスチックの再利用が重要なのか?」

これらの疑問にお答えするため、プラスチックリサイクルのプロセスとその重要性について深掘りしていきます。

製造業と環境保護の観点から、プラスチックリサイクルの役割について見ていきましょう。

三和鍍金では金属の表面処理だけでなく剥離事業も行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

プラスチックリサイクルの現状

プラスチックリサイクルは、現代社会において急速に重要性を増しています。

プラスチックの使用量は年々増加しており、それに伴い廃棄物の問題も深刻化しています。

リサイクルの取り組みは、環境負荷の軽減だけでなく、資源の持続可能な利用を目指す上で不可欠な要素です。

しかし、リサイクル技術の進歩や社会的な認識の向上にもかかわらず、依然として多くの課題が存在しています。

プラスチックリサイクルの重要性

プラスチックの生産と消費は、特に消耗品や包装材料としての使用が主な原因で、世界中で増加傾向です。

これにより、廃棄されるプラスチック量も増加しており、これらの廃棄物は環境汚染の大きな原因となっています。

海洋汚染、野生生物への影響、さらにはマイクロプラスチックによる健康への懸念など、リサイクルの必要性は多岐にわたります。

リサイクルによってこれらの廃棄物を減らし、環境への影響を最小限に抑えることは、私たちの生活環境を守る上で非常に重要です。

日本におけるリサイクル状況

日本はリサイクルに関して世界的にも進んでいる国の1つです。

分別収集やリサイクル推進の法制度など、国をあげての取り組みが行われています。

しかし、プラスチックリサイクルにおいては、依然として多くの課題が残されています。

リサイクル率の向上や、リサイクルプロセスの効率化、コスト削減などが重要な課題です。

また、消費者の意識の向上やリサイクルへの参加促進も、日本におけるリサイクル推進のためには欠かせない要素です。

プラスチックリサイクルの課題

プラスチックリサイクルにおいては、多くの技術的および経済的な課題が存在します。

リサイクルされたプラスチックは、原料と比較して品質が劣ることが多く、これが新しい製品への転用を制限しています。

また、プラスチック廃棄物に含まれる汚れやラベル、接着剤などがリサイクルプロセスにおいて大きな障害となっており、これらを除去するための追加の処理はコスト増加につながっているのが現状です。

さらに、異なる種類のプラスチックを分別する必要があり、これには時間と労力がかかります。

リサイクルプロセスの改善や新たな技術の開発が、これらの課題を解決する鍵となるでしょう。

プラスチックリサイクルの方法

プラスチックリサイクルは、廃棄されたプラスチックの価値を再活用するプロセスです。

このプロセスは、廃棄物の減少、資源の持続可能な利用、そして環境汚染の軽減に貢献します。

下記の3つの方法が主要なリサイクル方法です。

  • ●マテリアルリサイクル
  • ●ケミカルリサイクル
  • ●サーマルリサイクル

これらの方法はそれぞれ異なるメリット・デメリットを持ち、適用されるプラスチックの種類や状況に応じて選ばれます。

マテリアルリサイクル

マテリアルリサイクルは、物理的な方法を用いて廃棄プラスチックを再処理する最も一般的な方法です。

このプロセスは、収集されたプラスチックを洗浄し、分類し、粉砕してペレット状にすることから始まります。

これらのペレットは、新しいプラスチック製品を作る原料として使用されます。

マテリアルリサイクルは、プラスチック廃棄物の減少と資源の循環を促進するための効果的な手段です。

しかしながら、リサイクルされたプラスチックは新品の原料に比べて品質が劣ることが多く、製品の種類が限られるという問題が残ります。

ケミカルリサイクル

ケミカルリサイクルは、化学反応を用いてプラスチックを原料のモノマーまで分解し、再び高品質なプラスチックを製造する方法です。

この技術は、物理的リサイクルでは不可能な高品質なリサイクルが可能であり、製品の性能が新品とほぼ同等になることが特徴です。

ケミカルリサイクルは特に、品質劣化が激しいプラスチックや複合材料のリサイクルに適しています。

しかし、この方法は高い技術とコストを要するため、現在は限られた範囲でのみ実施されています。

サーマルリサイクル

サーマルリサイクルは、プラスチックを高温で燃焼させることによりエネルギーを回収する方法です。

このプロセスでは、廃棄物の量を効果的に減少できます。

また、発電や熱源としての利用が可能です。

しかし、燃焼による環境への影響、特に二酸化炭素の排出や有害物質の発生が懸念されます。

近年では、排出ガスの浄化技術の進歩により、環境への影響を最小限に抑える努力が行われています。

プラスチックリサイクルの具体的な成果と課題

プラスチックリサイクルは、地球環境の保全と資源の有効活用のために不可欠ですが、その過程では多くの成果と課題が浮き彫りになっているのが現状です。

プラスチックリサイクルの具体的な成果

プラスチックリサイクルによって得られる成果は多岐にわたります。

まず、廃棄物の量を大幅に減少させることができ、これによりごみ処理施設の負担を軽減することが可能です。

また、新しいプラスチック製品への再生利用は、原料の採掘量を減少させ、資源の持続可能な循環を促進します。

例えば、ペットボトルは洗浄・粉砕されて再びペットボトルや繊維製品に生まれ変わります。

さらに、ケミカルリサイクルによって得られる化学原料は、新たなプラスチックの生産に利用されることで、資源の循環を可能にしました。

また、サーマルリサイクルでは、燃焼により発生する熱をエネルギーとして活用することが可能です。

これは、化石燃料に頼ることなくエネルギーを生産する方法として注目されています。

プラスチックリサイクルの問題点

一方で、プラスチックリサイクルにはいくつかの問題点が存在します。

リサイクルプロセスには、多くのエネルギーが必要であり、特に熱を利用するプロセスでは大量のCO2排出が問題です。

また、リサイクルされたプラスチックの品質が新品に比べて低下することがあり、これによりリサイクル製品の利用範囲が限定されることもあります。

さらに、プラスチック廃棄物の分別や処理にはコストが必要です。

特に日本のような高度なリサイクルシステムを持つ国では、効率的な分別・回収・処理システムの構築と運用に高いコストが発生します。

このため、リサイクルプロセス全体のコスト削減が今後の大きな課題となっています。

また、プラスチックリサイクルの進展には社会全体の意識改革が必要です。

消費者による正しい分別や、企業によるリサイクル可能な材料の使用、政府による規制やインセンティブの提供など、多方面での取り組みが必要とされています。

このように、プラスチックリサイクルは地球環境を守るための重要なステップでありながら、多くの成果と共に様々な課題を抱えています。

これらの課題に対応するためには、技術革新の推進はもちろん、社会全体での意識改革が求められるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は「プラスチックのリサイクル」について詳しく解説してきました。

プラスチックのリサイクルと廃棄物の管理は、現代社会の大きな課題の1つです。

プラスチックリサイクルは、環境への影響を低減し、限られた資源を有効に活用するための重要な鍵です。

この広く使用される素材の持続可能な利用に向けて、さらなる研究と技術開発が求められています。

弊社、株式会社三和鍍金では50種類を超える表面処理の取り扱いだけでなく、環境保護に繋がる剥離事業にも事業内容を拡大しております。

「表面処理」「剥離」「リサイクル」に関することでしたら是非一度お気軽にご連絡ください。

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金属表面処理の様々な疑問・基礎知識や、創業から70年以上培ってきたノウハウについて「誰にでもわかりやすく」をモットーに執筆しています。
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