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【熱処理?】タフトライド処理ってなに?

こんにちは。

群馬県高崎市にて表面処理をおこなっております、(株)三和鍍金と申します。

本コラムは事業統括部の柳沢が解説いたします。

皆さん、「タフトライド処理」って聞いたことがありますか?

私は初めて聞いたとき、「なんのこっちゃ」と思った記憶があります。

実はこのタフトライド処理、これまで本コラムで解説してきた

アロジン処理

カニゼンメッキ(無電解ニッケルメッキ)

イソナイト処理

と同じ「商標」が絡んでいる処理になります。

詳しくご説明します。

タフトライド処理の真実

※写真はイメージです

タフトライド処理とはすなわち、「イソナイト処理」のことを指します。

日本語に言い換えれば塩浴軟窒化処理のことです。

名前が異なるだけで、実は「タフトライド」と「イソナイト」は全く同じものなのです。

(ちなみに「タフトライト処理」も全く同じものです)

ここには日本パーカライジング株式会社という日本のめっき業者がもっている商標権が絡んでいて、

元々「タフトライド処理」という名前でとっていた商標を2007年に「イソナイト処理」という商標に切り替えました。

ただ、この名前の変更はもちろん言ってしまえばそのあたりの裏事情が関連しているだけなので、

今でも図面上で「タフトライド処理」の指示を見ることは少なくないというわけです。

名称が分かれてしまったことで加工メーカーの皆さんとしては非常にわかりにくくなってしまいました。

塩浴軟窒化ってどういうこと?

さて、では改めてタフトライド処理とは何なのかについて触れていきます。

こちらイソナイト処理の内容と重複する部分も多いのですが、異なる部分もございますので

こちらも是非ご覧になってみてください。

タフトライド処理とは熱処理の一種である窒化処理のひとつです。

窒素を製品の表面に染み込ませることで硬度を上げ、耐摩耗性や耐かじり性、耐食性を得ることができます。

500~600℃のソルトバスに浸漬をして処理をおこない、比較的短時間(2~3時間)で完了するため

通常の窒化処理(処理に20時間ほどかかる)と比較すると大量生産向きです。

膜厚は10~30μほどになります。

ステンレスを含むほとんどの鋼種に処理が可能です。

タフトライド処理のメリット・デメリット

タフトライド処理には以下のようなメリットデメリットがあります。

メリット

・表面が硬化し、耐摩耗性や耐食性が上がる

・膜厚は10~30μで、処理時間が短いため大量生産向き

・ステンレスを含め、ほとんどの鋼種に処理可能

デメリット

・公害防止対策が必要

蛇足~商標ってどうやってとるの?~

ここで最初に触れている商標ですが、実は意外と申請するのは簡単で、書類を一枚書くだけでとることができます。

「商標登録願」という書類を完成させ、「特許印紙」という形で出願手数料を添えて特許庁の長官宛てに送付すると、まずいくつかの審査にかけられます。

審査をクリアできれば登録査定に進み、問題なければ設定登録という形で商標権が発生します。

実は商標権はいろいろ条件があり、たとえばその商標権の存続期間は無限ではなく、登録の日から10年で終了します。

※ただ、申請すればさらに10年の権利が認められるので、申請を繰り返すと半永久的に権利を行使できます。

また、商標権をもっている人は指定商品または指定役務(用途のようなものです)において登録商標を独占的に使用できますが、

実はその範囲は日本全国に及ぶだけで、外国は該当しません。

外国の特定の国で商標権を行使したいのであれば、その国で商標権を獲得する必要があるのです。

ちなみに、商標権や意匠権など、こういった権利を知的財産権(知財)といいますが、

知財関連はなかなか用語も難しく複雑ですよね。

経済産業省の所管であるINPIT(独立行政法人 工業所有権情報・研修館)という団体が無料でこれらの内容を詳しく手解きしてくれるため、おすすめです。

「興味はあるんだけどどうしたらいいかわからない」という方は是非問い合わせてみてください。

INPIT(知財支援窓口)の詳細はこちら

支援窓口は各都道府県にあります(群馬なら前橋と太田)。

上記リンクから最寄りの支援窓口を探せますので、ご活用してみてはいかがでしょう。

それではまた次回!

PROFILE

柳沢 寛太
柳沢 寛太
新卒として入社後、現場での業務経験を活かし現在は営業として活動しながらコラムを執筆。塾講師・家庭教師の経歴から、「誰よりもわかりやすい解説」を志している。
また、多数の人気コラムを生み出すだけでなく、YouTubeの元編集者・現プレスリリース執筆者。コラム・YouTube・広告等のプロモーションを手掛けた本HPは流入ユーザー数前年比1,150%アップという偉業を達成した。
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