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2024/10/22

ブラケットにオススメの表面処理を詳しく紹介!

  • 公開日:
  • 更新日:

皆様、こんにちは。

群馬県高崎市にて表面処理を手掛ける、株式会社三和鍍金と申します。

ブラケットの性能を最大限に引き出し、美しさと耐久性を保持するためには、選択する表面処理が鍵となるでしょう。

この記事では、カチオン電着塗装から亜鉛メッキまで、各種表面処理方法の特徴とブラケットへの適用性について詳しく解説します。

これらの情報を参考に、あなたのニーズに最適な表面処理を見つけてください。

三和鍍金ではメッキを含む50種類以上の表面処理を手掛けております。

お見積もりのご相談など、お問い合わせはお気軽にどうぞ!

ブラケットって何?

ブラケットは、一般に棚受け金具とも呼ばれる、壁やキャビネットに棚板を支えるために使われる金具です。

この金具は、ウォールシェルフや飾り棚、折りたたみ式のワークスペースなど、空間を効率よく活用するための壁面収納に非常に適しています。

様々なデザインや機能を持つブラケットがあり、用途や設置場所に応じて最適なものを選ぶことができます。

ブラケットは便利さから、インテリアとしても人気が高いアイテムです。

ブラケットにオススメの表面処理

ブラケットの機能性と寿命を高めるためには、適切な表面処理が不可欠です。

様々な表面処理方法がありますが、ブラケットに推奨される主な処理には、カチオン電着塗装、電解研磨、ショットブラスト、塗装、亜鉛メッキ、黒染めなどがあります。

これらの表面処理は、ブラケットの耐久性を向上させ、美しさを保ちながら機能を維持するのに役立ちます。

カチオン電着塗装

カチオン電着塗装は、ブラケットなどの金属部品に適した表面処理技術です。

この方法は、塗料がプラスに荷電し、マイナス側の被塗物に均一に塗料を析出させます。

特に、複雑な形状や隅々まで均一に塗装を施す必要があるブラケットにとって、カチオン電着塗装は理想的です。

この塗装法はエポキシ樹脂を使用し、優れた防錆性能と耐久性を提供します。

実際、厚い塗膜が形成され、1,000時間以上の塩水噴霧試験に耐えうるため、長期間にわたり部品の保護が可能です。

耐腐食性と塗膜の均一性が求められる環境下での使用に適しています。

電解研磨

電解研磨は、特に清潔な表面仕上げが求められるブラケットに最適な表面処理方法です。

この技術では、電気化学的な反応を利用して金属表面の微細な凹凸を除去し、滑らかで光沢のある表面を作り出します

電解研磨により、金属の表面から不純物や酸化物が除去され、耐腐食性が向上します。

これは食品加工機械や医療器具などに重要で、衛生的な表面が保証されるため、製品の品質を維持するのに役立ちます。

ショットブラスト

ショットブラストは、ブラケットの表面処理において、塗装やコーティング前の準備として非常に重要な工程です。

高速で金属表面に鋼球やガラスビーズを打ち込むことで、旧塗装、錆、またはミルスケールを効果的に除去し、表面を粗くします。

これにより、塗装の密着性が向上し、製品の耐久性が大幅に改善されます。

特に屋外で使用されるブラケットにとって、ショットブラストによる処理は、長期間にわたる環境因子からの保護能力を高めることが可能です。

粉体・溶剤塗装

粉体塗装は、ブラケットなどの金属部品に適用される環境に優しい塗装方法です。

この技術では、有機溶剤を使用せずに粉末状の塗料を電気的に部品に吹き付け、高温で焼き固めることで塗膜を形成します。

粉体塗装は、高い耐久性から、ブラケットのような頻繁に使用される部品に最適です。

また、塗装が厚く施されるため、優れた耐食性と耐摩耗性を提供し、長期間にわたり保護できます。

溶剤塗装は、伝統的な塗装方法であり、液体の塗料を用いてブラケットに塗装する技術です。

この方法は色の選択が豊富で、美しい仕上がりを提供します。

溶剤塗装は、特にカスタムカラーが求められる場合や、特定の美観が必要な用途に最適です。

ただし、環境への影響を考慮する必要があり、適切な換気と安全措置が求められます。

亜鉛メッキ

亜鉛メッキは、ブラケットのような金属部品の表面処理に広く用いられる防錆処理です。

この方法では、金属部品を溶融亜鉛の浴槽に浸すことで、薄い亜鉛層を部品表面に形成します。

亜鉛メッキされたブラケットは、高い耐腐食性を持ち、厳しい外部環境下でも錆から保護が可能です。

また、亜鉛の犠牲的防錆作用により、小さな傷がついても自己修復が可能で、長期にわたりその効果を維持します

このため、建設や自動車業界での使用に特に適しています。

黒染め

黒染めは、ブラケットのような鉄製部品に適用される表面処理技術です。

この処理により、金属表面に黒い酸化皮膜が形成され、部品を腐食から保護します。

黒染め加工は、見た目を美しく仕上げると同時に、ある程度の耐摩耗性と防錆性を提供します。

特に精密機械の部品や外観が重要な製品に用いられることが多く、低コストで施工が可能です。

ただし、黒染めは重度の防錆保護には限界があり、使用環境によっては追加の保護が必要になる場合があります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

ブラケットの長寿命化と機能性向上を図るためには、適切な表面処理の選択が重要です。

カチオン電着塗装や電解研磨、ショットブラストなどの方法は、耐腐食性と美しさを高める効果があります。

また、粉体・溶剤塗装はカスタムカラーのニーズに応え、亜鉛メッキは厳しい環境での保護を、黒染めはコスト効率の良い選択を提供します。

各ブラケットの用途と環境に最適な表面処理を選ぶことで、製品の価値を最大限に引き出すことが可能です。

弊社、株式会社三和鍍金では、創業から70年以上表面処理に携わり、 表面処理以外にも塩水噴霧試験や膜厚測定など幅広い分析サービスも行っております。

メッキ関連の表面処理に迷った際には、お見積もりのご相談など、お気軽にお問い合わせください。

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