【信頼性試験】塩水噴霧試験について
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※2023年9月22日に加筆修正致しました。
みなさん、こんにちは。
群馬県高崎市で表面処理業を営んでおります(株)三和鍍金の古島と申します。
弊社では表面処理以外にも塩水噴霧試験や膜厚測定、表面粗さ測定など幅広い分析サービスを行っておりますのでお気軽にお問合せ下さい
「塩水噴霧試験をしてください」とお客様に言われたことのある方もいらっしゃるかと思います。
しかし、「どこに塩水噴霧試験を依頼したらいいの?」や「塩水噴霧試験って何なの?」
と困ってしまいますよね。
(株)三和鍍金ではそんなお悩みを解決します!
今回は塩水噴霧試験とはそもそも何なのかやその目的など、皆様が気になっていることについて解説いたします。
それでは行ってみましょう!
目次
塩水噴霧試験とは
まず初めに塩水噴霧試験とは、「金属材料・塗装・めっき皮膜等を施した製品・部品・試験片に対して、連続して塩水を噴霧させることで、腐食を促進させて製品の耐食性を評価する試験」です。
また弊社では、乾燥・湿潤・低温・外気導入などの環境条件を組み合わせた複合サイクル試験も対応可能です。
塩水噴霧試験の種類は「中性塩水噴霧試験」、「酢酸酸性塩水噴霧試験」、「CASS試験」があり、弊社ではその中で以下の試験を行っております。
1.中性塩水噴霧試験
塩水噴霧試験の中でも代表的で一般的なものです。
中性と限定してはあるものの皆さまが思い浮かべる食塩水は基本的に中性ですので、
それと同じ「一般的な塩水」を対象物に吹きつけ、洗い流した後にその経過を観察し結果を得るといった試験方法になります。
また、基本的にはクロスカット(Xカット)法が併用されます。
これはアルファベットのXのような形で皮膜に傷をつけ、その傷ついた部分の腐食観察を行うというものです。
2.CASS試験(CASS test)
中性塩水噴霧試験や酢酸酸性塩水噴霧試験より、さらに腐食環境を強めた試験がCASS試験になります。
CASS試験で噴霧するものは中性塩水+酢酸+塩化第二銅で構成された水溶液になります。
CASS試験は中性塩水噴霧試験に比べると一般的ではありませんが、より優れた耐食性を証明するには有効な試験だと言えます。
※特定の製品の塩水噴霧試験時間は、製品の標準要件に従って決定する必要があります。
そのほとんどが、2~1000Hの間で適切な時間を選択し行われます。
そのため、弊社では塩水噴霧試験の時間や条件等をご相談しながら、お客様のご要望に最適な試験をご提供いたします。
塩水噴霧試験の目的
ではなぜ塩水噴霧試験を行うのか、その目的についてご紹介させていただきます。
その目的は「耐食性の評価」です。
※耐食性とは錆や腐食に耐える性質のことです。
昨今、様々な新しい種類の表面処理が次々と出てきておりますが、その用途はいつだって変わりません。
錆に強い表面処理、つまりは耐食性の高い表面処理が求められています。
例えばお客様に提供する製品が、年月が経ち、錆びてしまったら大きな問題になりますよね。
ましてや、自動車や医療機器の部品となると命に関わる危険性もあります。
そのようなことが起きないように、塩水噴霧試験をして基準の耐食性があるのかをチェックし、耐食性があることの証明としています。
※ここからは弊社で行っている塩水噴霧試験についてご紹介させていただきます。
塩水噴霧試験の対応可能サイズ
幅:820mm×奥行:580mm×高さ:450mm
※試験槽の中央に塩水噴霧塔がありますので、上記サイズないであれば必ず塩水噴霧試験が可能とは限りません。
そのため、サイズの大きい試験片・製品を試験したい場合は一度弊社にご相談ください。
塩水噴霧試験の対応可能な材質・表面処理
金属材質、メッキ品、塗装品、研磨品等
その他、材質に関しましてはご相談ください。
塩水噴霧試験で思い通りにならなかった場合
塩水噴霧試験で既定の耐食性に届かなかった場合でも、表面処理の選択など1から全力でサポートさせていただきます。
弊社では耐食性に強い表面処理を数多く取り扱っております。
その最たる例がカチオン電着塗装です。
弊社のカチオン電着塗装は中性塩水噴霧試験を800~1000時間も耐久出来ます。
下記でご紹介させていただきます「塩水噴霧試験」で思うような結果にならなかった場合でも、知識と経験を活かし、最適なご提案をさせていただきます。
是非(株)三和鍍金にご相談ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
めっきや塗装、研磨など50種類以上の各種表面処理から塩水噴霧試験などの表面処理後の各種分析まで当社で一括しておこなうサービスを行っております。
そのため、表面処理と塩水噴霧試験の両方の視点からアドバイスをすることが可能です。
お悩みの際は、ぜひ一度ご相談ください。
<塩水噴霧試験のご相談はこちらから>
分析サービスの詳細は下記URLをご参考ください。
執筆者プロフィール
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ソフトウェア開発会社にプログラマーとして在籍後、株式会社三和鍍金に入社。現場で経験を積み、現在は営業職に従事している。
表面処理については継続的に勉強中であり、0から学びたい方や調べてみたけどよくわからない方に寄り添った内容を心がけている。
ユーザーの要望や需要に沿ったソフトウェアの開発経験を活かし、メッキライブラリにおいてもユーザーニーズを満たす記事を目指す。
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