梨地仕上げ
*2020/10/ 7に更新いたしました。
事業統括部の柳沢です。
今回は梨地仕上げについてまとめました。
読んで字の如く、見た目が果実の梨に似ているため付けられた名前です。
触り心地も、確かに梨に似ています。
この加工方法には、どういった意味があるのでしょうか。
梨地仕上げとは
梨地仕上げとは、金属の表面に細かな凸凹をつくることで、ざらざらとした質感に仕上げる表面処理方法です。
光沢の度合いも様々で、光沢や半光沢、無光沢などがあります。
光沢感のある梨地は存在感があり、無光沢の梨地は落ち着いた印象を受けます。
梨地仕上げの光沢の有無は投射材(メディアともいいます)の種類や噴出速度・圧力によって決まります。
梨地仕上げ処理を施す目的は多様で、質感や外観品質の向上や滑り止め効果付与、アンカー効果付与などが挙げられます。
下の画像は弊社で行った梨地仕上げ(無光沢、左)と光沢仕上げ(梨地加工なし、右)の比較です。

梨地仕上げの処理方法
梨地仕上げの処理方法は大きく2つに分類されます。
機械的方法と化学的方法です。
機械的方法としては、きさげ加工、ワイヤブラシ法、ブラスト法、液体ホーニング法などが挙げられます。
対して、化学的方法としてはエッチング等の化学腐食や電解腐食による方法、分散メッキ法等の電気メッキによる方法などが挙げられます。

各処理方法の詳細につきましては、今後コラムにてまとめたいと思います。
弊社で行っている梨地仕上げの処理方法は、機械的方法のブラスト法にあたる「ショットブラスト」という手法です。
極小の鉄球(投射材)を製品に噴射することによって、美しい梨地を得ることができます。
詳しくは下記URLまたは「業務内容」内、「ショットブラスト」の項目をご参考ください。