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2024/04/29

スラッジとは|2つの種類と処理方法について解説

  • 公開日:
  • 更新日:

こんにちは。

群馬県高崎市にて表面処理を手掛ける、株式会社三和鍍金と申します。

今回は「スラッジ」に焦点を当てて詳しく解説します。

スラッジは、工場の下水、廃水処理、生産プラントで発生する汚泥です。

基本的には産業廃棄物なのですが、処理方法によって使い道が生まれます。

その中で、我々に身近なのが金属スラッジです。

同じように金属を含むめっき液と比較すると、金属スラッジは金属含有量が多いです。

そうなると、以下のような疑問が生まれてしまうかもしれません。

「スラッジには、他にどのようなものがあるのでしょうか?」

「金属スラッジは買い取ってもらえるのか?」

この記事では、スラッジとは何か、スラッジの処理方法まで幅広く紹介します。

三和鍍金ではメッキを含む50種類以上の表面処理を手掛けており、剥離事業や有価物買取も対応しています。

お見積もりのご相談など、お問い合わせはお気軽にどうぞ!

スラッジって何?

スラッジとは、産業活動や生活排水の処理過程で生じる固形物です。

この物質は水に混じり、タンクの底に沈殿したり、浮遊したりする性質を持ちます。

主に「有機性スラッジ」「無機性スラッジ」の2つに分類され、それぞれ異なる処理方法が求められます。

ここからは有機性スラッジと無機性スラッジについて、それぞれ詳しく見ていきましょう。

有機性スラッジ

有機性スラッジは、生物学的な廃水処理過程で主に生成されます。

これには、下水処理施設や食品工場、畜産施設からの排水が含まれます。

有機性スラッジの主成分は、微生物食品の残りかす排泄物などの生物分解可能な有機物です。

このタイプのスラッジは、処理施設で生物反応によって処理されることが一般的です。

具体的には、活性汚泥法によって微生物が有機物を分解し、汚泥として分離、集積されます。

処理後の有機性スラッジは、肥料としての再利用や、エネルギー回収のためのバイオガス生産に用いられることが多いです。

適切な管理と処理を行うことで、有害な放出を防ぎながら資源を有効活用できます。

無機性スラッジ

無機性スラッジは、金属加工や化学工業など、無機物質が豊富な産業から排出されるスラッジです。

主に金属の酸化物や、粉末状の鉱物などが含まれます。

無機性スラッジの処理は、有機性スラッジと異なり、物理的または化学的な方法が用いられるのが一般的です。

例えば、沈殿やフィルタリングを通じて、固形物を分離しやすくします。

また、重金属などの有害物質を含む場合には、特別な処理が必要です。

これには、安定化処理や固化処理が含まれ、環境への影響を最小限に抑えるために厳格に管理されています。

無機性スラッジの処理には高い技術が求められるため、専門的な処理施設が不可欠です。

スラッジの処理方法

スラッジの処理方法は、性質や成分によって異なります。

一般的に、スラッジは含水率が高く、そのままの状態では処理が困難です。

そのため、以下のような処理手法が採用されます。

焼却処理
スラッジを高温で燃焼させ、減量化および無害化を図る方法です。この方法では、燃料としてのエネルギーを回収することも可能ですが、ダイオキシンなどの排出物の管理が求められます。

脱水・乾燥処理
スラッジから水分を除去し、固形化させる方法です。これにより、スラッジの体積を減らし、後工程の処理を容易にします。

リサイクル
有効な成分を回収し、再利用する方法です。例えば、金属スラッジから貴金属を抽出し、金属原料として再利用できます。また、有機性スラッジを発酵させて堆肥として利用するなど、資源化の取り組みも行われています。

最終処分
再利用が困難なスラッジは、適切な最終処分が行われるのが一般的です。これには、埋立て処分や特定の処理施設への処理が含まれます。

スラッジの処理に関しての注意点

スラッジの処理には、注意すべきいくつかのポイントがあります。

まず、有害物質の含有量が重要です。

特に重金属や有害化学物質を含むスラッジは、厳格な環境基準に従い、適切な許可を持つ施設でのみ処理される必要があります。

また、スラッジの特性を正確に把握するための事前分析は不可欠です。

これにより、適切な処理方法を選定し、環境への影響を最小限に抑えることができます。

処理過程で発生する副産物の管理も重要です。

例えば、焼却により発生するダイオキシン類の適切な管理や、処理後の残りかすの安全な処分が求められます。

これらの注意点に気をつけることで、スラッジの処理はより安全かつ効率的に行うことができます。

金属スラッジは買取できるのか

結論から述べますと、金属スラッジの買取は可能です。

金属スラッジには様々な金属が含まれています。

この金属の中にはレアメタルと呼ばれる希少な金属もあり、そのレアメタルを適切な方法で取り出すことで、リサイクルできます。

レアメタルは地球上の有限な資源であり、私たちの身の回りのスマホをはじめとする電子機器にとって不可欠な存在です。

近年では、レアメタルの採掘量も懸念されており、可能な限りリサイクルするように世界中で対策が取られています。

金属スラッジの処分に困った際は、専門の業者に相談してみましょう。

産業廃棄物の処理料がかかるはずだったものが、買い取ってもらえることもあります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は「スラッジ」の概要と処理方法について解説しました。

スラッジは有機性と無機性の2つに分類され、それぞれ異なる処理技術が必要です。

特に金属スラッジは、貴金属の回収が可能であるため、適切な処理を行うことで買取のチャンスも生まれます。

スラッジの処理と再利用は、環境保護だけでなく、資源の有効活用にも大きく貢献します。

弊社、株式会社三和鍍金では、創業から70年以上表面処理に携わり、表面処理以外にも剥離事業、有価物買取も対応しています。

表面処理や塗装やメッキの剥離に困った際には、お気軽にお問い合わせください。

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