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【コスト】化学研磨はなぜ高い?

こんにちは。

群馬県高崎市にて表面処理を営んでおります、(株)三和鍍金と申します。

本コラムは事業統括部の柳沢が解説いたします。

今回は化学研磨という表面処理の費用感と「コストを抑えるにはどうしたらいいのか」についてお話したいと思います。

さっそくいってみましょう!

化学研磨ってどういう処理?

あまり聞き馴染みのない表面処理かもしれませんが、化学研磨とはどういった処理なのでしょうか。

化学研磨とは数ある研磨処理の一種で、薬品の化学反応を用いて製品の研磨を行う処理のことです。

弊社で主に扱っているのは銅や真鍮の化学研磨(キリンス処理)とステンレスの化学研磨ですが、

鉄やチタン、アルミに対して化学研磨を施すことも可能です。

※その他素材につきましてはご相談ください。

最も一般的なバフ研磨やバレル研磨などの物理研磨、弊社で扱っている電解研磨などと異なり

化学研磨は薬品の力のみで研磨を行いますので、その特性も唯一無二となります。

電気を使わないため電気分布という概念がなく、製品全体を比較的均一に研磨することができますし

浸漬によって研磨を行うため小さな多量の製品をまとめて処理することが出来ます。

「パイプ内部の研磨がしたい」

「微細部品の研磨がしたい」

「ロットが大きい製品の研磨をしたい」

こういったニーズに適した研磨処理と言えるでしょう。

化学研磨について、詳しくはこちらのページをご覧ください。

化学研磨はなぜ高い?

たくさんのメリットを持つ化学研磨処理ですが、一方でそのコストが気になるお客様も多くいらっしゃいます。

結論、化学研磨において特に少量のロットですと比較的割高になってしまうことが多いと言えます。

それはどうしてなのでしょうか。

理由① 液管理が難しい

まず一つ目の理由が、処理液の管理が難しいことにあります。

もう少し深堀すると、

1、温度管理

2、液寿命

これら二つが挙げられます。

温度管理について、ご存知の通り化学反応というのは基本的に温度が高いほど活発化する傾向があります。

ことステンレスへの化学研磨については処理液を高温に保つ必要があり、突沸で薬品が目に入る等事故の危険性も伴います。

逆にキリンス処理などでは処理を行えば行うほど液の温度が上がってしまうため、冷却システムが必要になってきます。

水冷でも空冷でも、いずれにせよそこには手間とコストがかかってきますので、それが単価に反映されてしまうことはしばしばあります。

また、化学研磨の薬液は寿命がかなり短いため、他のメッキなどに比べると頻繁な液交換が必要になります。

ここも経費がかさむ原因になるため、単価への波及が起こってしまうのです。

理由② 取り扱う業者が少ない

取り扱う業者が少ないことも、化学研磨の高めな単価の理由の一つです。

例えば食料品でいう「飲料水」のように、メジャーな処理で扱う場所が多く需要が大きければ、それだけ単価は低くなりますが

「キャビア」のように珍しく需要がそれほど大きくないものに関しては、それだけ単価は上がってしまいます。

表面処理界のキャビア、「化学研磨」

化学研磨について最もポピュラーなバフ研磨ほど広く認知されているものではありませんので、

そのあたりの認知度というのも遠回りに単価に響いていると思われます。

技術的に難しい代わりに代替が利かない非常に有用な研磨なのですが…

理由③ 薬品が高額

最後に、使用している薬品が高額であることも関係しています。

他の表面処理で用いる薬品に比べて単価が割高であるため、上記の理由と同様に経費として単価に反動がきます。

ここも深くは需要と供給がかかわっている部分もあるかもしれません。

上に挙げた薬品の液寿命との兼ね合いもあり、化学研磨においてはかなりネックになるデメリットと言えます。

コスト削減のコツは?

まず、単純ですが1回あたりのロットを増やすということです。

化学研磨の特長である、「微細な部品の大量研磨に適している」というところからもわかるように

数量が多くなり分母が大きくなれば、上述したような理由でコストが上がっても緩衝できます。

むしろバフ研磨や電解研磨で処理をするより、早くて安い可能性が出てきます。

※そもそも径の小さいパイプ内部の研磨などは化学研磨以外では処理が難しいのですが…

また、サイズの小さいものに対して化学研磨を選択するというのもコツです。

多くの業者において化学研磨は手作業で研磨を行います。

カゴの中に製品をたくさん入れて研磨作業を行うのですが、多くの場合この1カゴあたり○○円というのがおよそ決まっていて

その金額を入っている製品数量で割り込むというのがオーソドックスな単価算出方法になります。

したがって、いくらロットが大きくても製品単体の大きさが大きすぎると、1カゴあたり1ヶしか入らないなんてことになり

それだけ単価が上がってしまう、ということになりかねません。

そのくらいのサイズであれば、バフ研磨や電解研磨を用いるのが適切な場面もありますが、

先に少し触れたようにたとえば「パイプや穴内部の研磨」は化学研磨でしか対応ができませんので

「大きめの製品だが穴が開いていて、その内部も研磨したい」

たとえばこの場合は化学研磨一択になってしまいます。

※穴内径も径によってはバフ研磨でも対応できます。

ニーズに合わせて適切な処理を選択するというのが、コストを抑える最も最適な手段と言えるでしょう。

弊社ではお客様のご要望に可能な限り沿えるよう、様々な見地からご提案させていただきますので

研磨でお困りのお客様は是非一度お問い合わせください。

化学研磨について、槽寸法など詳しくはこちらよりご覧いただけます。

それではまた次回!

PROFILE

柳沢 寛太
柳沢 寛太
新卒として入社後、現場での業務経験を活かし現在は営業として活動しながらコラムを執筆。塾講師・家庭教師の経歴から、「誰よりもわかりやすい解説」を志している。
また、多数の人気コラムを生み出すだけでなく、YouTubeの元編集者・現プレスリリース執筆者。コラム・YouTube・広告等のプロモーションを手掛けた本HPは流入ユーザー数前年比1,150%アップという偉業を達成した。
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