【サビやすさの違い?】耐食性をくらべてみた!
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※2023年9月22日に加筆修正致しました。
皆様、こんにちは!
群馬県高崎市にございます(株)三和鍍金 事務の根岸です!
季節の変わり目ですが、元気にお過ごしでしょうか(^^)?
私は、夏から秋に移り変わる季節を存分に体感しながら毎日を過ごしております♩
弊社では50種類を超える表面処理を取り扱っておりますのでお気軽にお問合せください
さて今回は耐食性に視点を当てた内容を送りたいと思います。
弊社では様々な表面処理について紹介をしております。
[ある1つの表面処理に対して、〇〇な特長がある]というような紹介はよくしますが、[〇〇な特長を持つ様々な表面処理]という形式での紹介もできたら良いな…!と思いました。
そこで今回は、弊社内で施している表面処理(クロムメッキ・電解研磨・カチオン塗装)の【耐食性ランキング】という形で、まとめてご紹介していきたいと思います!
それではいってみましょう!
目次
そもそも耐食性って…?
先程から当たり前のように記載している[耐食性]についておさらいです。
耐食性とは、腐食(サビ)に耐える性質の事です。
簡単に言うと、サビに強い・サビに耐える力のことです。
耐食性が高い表面処理をした物=サビにくい製品ということになります。
処理される製品が、どの状況下で使用されるかにより表面処理の種類も異なってきます。
実験してみました!
では、どんな表面処理がサビに強いのか?
今回は弊社内で主に処理をしている3つの表面処理
クロムメッキ・電解研磨・カチオン電着塗装(協力会社の塗装含む)に絞って実験してみました!
なんと、、、実験をするために沖縄まで行ってきました!!!
以下が条件となっております。
場所:沖縄県南城市 海風・日差しの強い沿岸部
◉クロムメッキ
[素材] 鉄
[期間] 2か月間
[テストピース]
表面処理なし素材のみ/メッキ調スプレーをした物/クロムメッキをした物
◉電解研磨
[素材] ステンレス ※弊社の電解研磨はステンレスのみ対応している為
[期間] 6か月間
[テストピース]
表面処理なし素材のみ/電解研磨をした物
◉カチオン電着塗装
[素材] 鉄
[期間] 6か月間
[テストピース]
表面処理なし素材のみ/溶剤塗装のみをした物/カチオン電着塗装+溶剤塗装をした物
カチオン電着塗装をした物/カチオン電着塗装+クリアコートをした物
実験結果!
こちらの動画に実験内容がまとまっています。
依頼してから6か月後!どうなっているでしょうか?!
◉クロムメッキ
実はメッキチームだけ2か月間にした理由は、思いのほか結果が早くでてしまった為です!
Youtubeでも紹介いたしましたが、あまりにも早く結果が出てしまった為、クロムメッキチームは別の所(名古屋)での実験も追加しました!笑
名古屋での実験は街中のビルの屋上なので、私たちが日常で暮らしている環境下での状態と同じと考えてもらえれば大丈夫です。
[素材のみ]
沖縄:サビのスピードが速すぎる!鉄素地のみの製品は使用不可レベル。
名古屋:サビる。が、沖縄の物よりは進行具合が遅い。
[メッキ調スプレー]
沖縄:ところどころスプレーが残っているが、ほぼサビてしまう。
名古屋:シルバー色は残っている。何もしていないよりはサビに効果的。
[クロムメッキ]
沖縄:クロムの性質上、塩に弱く沿岸部に使う部品には向ていないが、3種類の中では一番シルバー色が残っている。
名古屋:先述した実験結果とは全然違う。光沢あり。実験始めとほ変わらない。
◉電解研磨
電解研磨は材質がステンレスになります。
サビにくいことで知られているステンレスは、表面処理をしなくてもキレイですが、沿岸部で使用する際は電解研磨を施しても良いかと思います。
実験終了の6か月後には、サビにくいとステンレスと言えども見た目は大きく変わります。
[素材のみ]
開始後一週間でシミ・サビのようなものが発生。時間を追うごとに濃くなっていく。
[電解研磨]
2か月程で少しくすみが出始める。5か月程でサビが出てくる。
◉カチオン電着塗装
カチオンが塗装の下地に処理されることが多い為、実験するテストピースの種類が多いです。
[素材のみ]
クロムメッキと同じ素材(鉄)ですが、1日目から既にサビがでてきている。
[溶剤塗装のみ]
2か月頃から、テストピースの端のサビが気になりだす。
[カチオン+溶剤塗装]
溶剤塗装のみとほぼ変わりなし。耐食性をカチオンで補い耐候性を塗装で補えているので沿岸部でも持ちが良い。
[カチオンのみ]
1か月頃から若干白っぽくなり始める。時間を追うごとに白さを感じる。耐候性に弱いので色の変化はあるものの、サビには強い
[カチオン+クリアコート]
クリアコートの膜が浮かんできているようだが、サビにたいしては効果がありそう
上記に簡単な動画と文章で載せてきましたが、これらをまとめた動画の他、暴露試験場へ依頼した際の動画もございます。2本立てで見て頂けると、とても分かりやすいかと思います!!
まとめ
今回は耐食性についてまとめてみました。
実験をした3種は弊社内で処理をしているものとなりますが、サビに強いといえは亜鉛メッキ(三価クロメート)などもございます。
こちらも対応は可能ですので、是非お気軽にご連絡ください。
サビの他にも、摩耗に強い製品が良い!熱に強い製品にしたい!など、製品により様々な目的があるかと思います。
疑問に持ったことなんでも大丈夫です。
表面処理で分からないことがありましたら、ぜひ三和鍍金にご連絡ください!
執筆者プロフィール
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ウエディング・旅行業界で勤務後、株式会社三和鍍金に入社。
事務員として伝票発行や納期管理をする傍ら、サービス業で培った高いホスピタリティ(おもてなし精神)を活かし、三和鍍金に関わる全ての方々が気持ち良く過ごせるようなお客様対応を心がけている。
メッキについて初心者であることを活かし、「メッキ初心者の視点」で書いたコラムはいずれも高い人気を博している。
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