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2022/11/26

【金属の特徴】アルミニウムについて

  • 公開日:
  • 更新日:

皆さん、こんにちは。

群馬県高崎市で多種表面処理を行っております株式会社三和鍍金の古島です。

突然ですが、「アルミニウム」についてどのくらい知っていますか。

実は自動車産業で今一番脚光を浴びているのが、「アルミニウム」なのです。

また、軽量化のカギを握るアルミニウムの需要は、昨今うなぎ上りに上昇しています。

今回はそんな世界で大注目のアルミニウムについて、特徴や用途などご紹介させていただきます。

アルミニウム

原子記号:Al   原子番号:13

驚異の軽さ

ステンレスと比べるとアルミニウムは約3分の1の重さしかありません。

ジュースを飲んだ後のアルミ缶を持ってみるとすごく軽いですよね。

このように、重さを量らなくても日常生活で実感できるほアルミニウムは軽いのです。

このことからアルミニウムを使用することによって、電車や自動車、新幹線などを軽量化することができ、早く長い距離を走れるようになります。

つまりは燃費が良くなるということです。

そのため、最近はアルミニウムが使われる車が増えてきています。

地球上で最も多い金属

アルミニウムは地殻の約8%を占めており、地球の地面の下にある金属の中で最も多いです。

この8%という数字は元素の中でも酸素、ケイ素に続き、3番目に存在している量が多い割合です。

ちなみに4位は鉄です。

 

鉄や銅が約6000~7000年前に発見されていることに比べて、アルミニウムは今から約200年前に発見されており、比較的新しい金属となります。

そして、鉱石から取り出せるようになったのが約130年前ですから、現在のように一般的な用途で使用されるようになったのは、私たち人類の歴史をたどれば最近のことと言えるでしょう。

ではなぜ、200年前までアルミニウムは発見されなかったのでしょうか。

それは、アルミニウムが自然界でありのままの状態ではほとんど存在していないからです。

 

基本的にはボーキサイトや雲母、長石、カオリナイトなどの鉱石にアルミニウムの化合物は含まれています。

その中で、私たちが工業用で主に使用しているのがボーキサイトから精錬されたアルミニウムなのです。

※この画像は鉱石のイメージ画像です。

1円は1円玉より高い!?

アルミニウムは何に使われているのかを考えたとき、真っ先に思いつくのは「1円玉」ではないでしょうか。

1円玉以外の硬貨はニッケルと銅の合金で作られていますが、1円玉だけはアルミニウムのみで作られています。

そんな1円玉が1円より高く製造されているというトリビアは有名な話です。

貨幣の製造原価については、造幣局より公には公表されていません。

しかし、1円玉のコストを推計したデータによると約3円のコストがかかると推測されています。

これでは、1円玉を製造すればするほど赤字になってしまいます。

 

現在アルミニウムは世界情勢や円安の影響もあり、約1.7倍の価格となっていることから、原材料が高くなり、今後もよりいっそ1円玉のコストは上がっていくことが予測されます。

しかし、金属全般が高騰しているため、鉄やステンレス等が以前より2~3倍の価格となっている影響と比べれば、アルミニウムはまだましな方でしょう。

アルミニウムの表面処理

先述させていただきました通り、昨今金属の高騰により価格を抑えるため、鉄やステンレス等で製造されていたものがアルミニウムで代替されるケースが増えてきています。

しかし、硬度や耐食性などの機能性面では鉄やステンレスに劣ることがあります。

そこで機能性を補完する役割で大注目されているのが、私たち(株)三和鍍金が得意とする表面処理です。

アルミニウム素材に対してのクロムメッキやアルマイト処理等を扱っていますので、

何かお困りの際は是非一度弊社にご相談ください

アルミダイカスト素材に対しての表面処理ももちろん行っております。

 

アルマイトについては下記のコラムで詳しく解説しておりますので、是非ご覧ください。

※この画像はアルマイト処理されたものです。

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は業界で注目の集まっている「アルミニウム」の特徴についてご紹介させていただきました。

本コラムでより一層、アルミニウムのことを知っていただけたのではないでしょうか。

食品や医療関係、家庭用機器、自動車関係など幅広い分野でアルミニウムは使用されており、今後も用途はどんどん増え続けていくと予想されていますので、アルミニウムの動向を追って未来を見据えていきましょう。

以上、ありがとうございました。

余談

ちなみに、1円玉の製造コストが約3円ということに関して解説させていただきましたが、現在では電子マネーの急速な普及により1円玉の製造量が年々減少しています。

そのため、製造コストは大幅に減少していくことでしょう。

私はまだ電子マネーを活用していませんが、これをきっかけに貨幣から電子マネーへと時代の変化に順応していくのも良いかもしれませんね。

執筆者プロフィール

古島 義樹
古島 義樹
ソフトウェア開発会社にプログラマーとして在籍後、株式会社三和鍍金に入社。現場で経験を積み、現在は営業職に従事している。

表面処理については継続的に勉強中であり、0から学びたい方や調べてみたけどよくわからない方に寄り添った内容を心がけている。

ユーザーの要望や需要に沿ったソフトウェアの開発経験を活かし、メッキライブラリにおいてもユーザーニーズを満たす記事を目指す。
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