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【そうだったのか!】JISと表面処理の関係性

皆様こんにちは!
群馬県高崎市にございます(株)三和鍍金 事務の根岸です。

暑い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか(^^)
猛暑日続きで夏バテしないようお身体大事にしてくださいね!

さて今回のコラムはJISと表面処理についてです。
そもそもの発端は、お客様から頂いた「図面の表面処理指示欄に記載されているZMC5とは何ですか?」というお問合せからです。
ZMC5については後ほど説明していくのですが、この“表面処理指示欄に記載されている”というところがJISに関係があることが分かりました。

といことで!今回はJISと表面処理の関係性について触れていこうと思います!

そもそもJISって何?

先程からJIS、JIS言ってますが、日常用品のパッケージでもよく見かけるJISマークのことです。
なんとなく目にすることは多いと思うのですが、これにはもちろん意味があります。

【JIS規格】
日本産業規格 JIS=Japanese Industrial Standards
の略です。
日本の産業製品に関する規格や測定法などが定められた日本の国家規格のことなのですが、とっても分かりやすく言い換えると、形や寸法などを定め全員が共通して使える・分かるものに標準化しましょうという取り決めのことです。

標準化・・・製品の形・寸法・性能・測定方法などを取り決め統一化していく事
規 格・・・統一化した事項を文書化した事

以上の事柄より、JIS規格がついている製品は“標準化された事項に当てはまる製品”ということになります。

例えばコピー用紙。
A4やB5など、たくさんの種類があります。
コピー用紙を売りたい会社も、たくさんあります。

JIS規格がない世界で、それぞれの会社が好きな大きさのサイズ・厚さ・素材で売ったらどうなりますか?
A会社で買ったものは使用できたけど、急遽買ったB会社のコピー用紙は大きさも合わず使用することができなかった。
ということが起きてしまいます。困りますよね。
多様化複雑化無秩序化せず、私たちが生活しやすいようにする為にJIS規格が存在しているのです。

共通したものを使用することで理解がしやすい(例:cm Φなどの記号や単位)
製品のメーカーが違っても問題なく使用することができる(例:用紙サイズ 乾電池の種類 トイレットペーパーの大きさなど)
測定・検証方法を統一化し、品質や性能を保つ(例:鉛筆の芯の硬度や寸法など)
設計・製図・試験方法を統一化し安全性の確保する(例:チャイルドシート シートベルト ヘルメットなど)

私たちの身の回りにあるたくさんのモノ・コトに、JIS規格は定められているのです。

国が定めるものは国家規格の[JIS]といいますが、国際標準化機関が定めるものは国際規格といい[ISO][IEC]と表記されています。
…ISOってよく見かけませんか?あれは国際規格が関わっている製品ということですね。

表面処理との関係

では、このJISと表面処理。一体どのような関係があるのでしょうか?
先述した通り、“全員が共通して分かる”というところがカギとなります。
図面の端をよく見てみると、表面処理指示欄にアルファベットが記載されてるかと思います。

(下記画像 棒線部参照)


この謎のアルファベットこそがJIS規格で定められている表面処理の内容なのです!
パッと見ただけでは分からないですよね…。


弊社の営業スタッフに「お客様からの見積お願いします!」と図面を渡すと「この処理は〇○メッキですね~」と言われるので、謎のアルファベットだらけの図面のどこを見て判断しているのだろう?と常々思っておりました(笑)

もちろん、下記画像のように[○○メッキ]と分かりやすく日本語で記載されている図面もあります。

(これなら私も分かります!!!!笑)

さて、このアルファベットですがそれぞれに意味があり並び順や意味も定められています。
以下図にまとめてみました。

JIS規格にて定められている記号を使用して表記することになっております。
ですが、必ず全て表記されているわけではなく特に必要のない記号は省略しても良いとされております。

この観点から先程の掲載した画像の表面処理を読み解いてみると…

【電気めっき 鉄鋼素地 銅めっき5μm以上 ニッケルめっき5μm以上 または 電気めっき 鉄鋼素地 ニッケル10μm以上】が条件ということになります。

他の表示例でも見てみると…
①Ep-Fe/Zn10/CM2:B ⇒ 鉄鋼材に亜鉛メッキ10μm以上+有色クロメート処理
②Ep-Al/Cu10,Ni15b,Cr0.1r ⇒ アルミ材に銅10μm以上+光沢ニッケル15μm以上+クロム0.1μm以上
③ELp-Fe/Ni-P15 ⇒ 鉄鋼材に無電解ニッケルメッキ15μm以上

このような形で、JIS規格で定められている記号があることにより“表面処理業に携わるどの人が見ても表面処理の指示が分かる”ということが大きな関係性となっております。

旧JIS表記と新JIS表記

表面処理方法や仕様によって表記が変わるのをご理解頂けたでしょうか?
ここからは、少し応用編です!
実は、表面処理におけるJIS表記は新旧が存在しており、現在でもどちらかの表記をされていることが多いです。
(スパッツと呼ぶか、レギンスと呼ぶか みたいな感じです笑)

冒頭に触れた【ZMC5】を例に見てみましょう。
調べてみたところ、

ZMC→亜鉛メッキ後のクロメート処理  5→0.020mm以上(=20μm)

ということになるようです。
クロメート処理が有色なのか無色なのか?材質は何なのか?これだけでは分からないですね。
きっと図面には色の指定や材質が別で記載されていたのかもしれませんね。
昔の表記のままですと、やはり分からないことが出てきます。

上記の【ZMC5】と新JIS表記するならば【Ep-Fe/Zn20】が一番近いかもしれません。

ここまでJIS規格で定められている表面処理の説明をずっとしてきましたが、実はとても正直なところ図面によって表記のされ方は未だにバラバラなのです。。。
しかし!バラバラだからこそ、1つの判断基準として新JIS表記を参考にして頂ければ良いのかと思います。

一部ですが、同じ表面処理でも表記の仕方が変わるものを鉄鋼を例にまとめてみました。
参考にご覧頂ければと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
JISと表面処理の関係についてご理解頂けましたでしょうか?
今回のコラムを書くのに、高校生ぶりに勉強をした気がします(笑)

現在、世に出回っている図面の多くは昔からある表記の図面その会社独自の表記をしている図面など様々です。
その為、曖昧な解釈をしてしまうと間違った表面処理をしてしまうなんてことも考えられます。
材質によっては請け負えないもの、めっきの厚さを間違えてしまえば使用できなくなってしまうものなど出てきてしまいます。
JIS表記は判断基準ではありますが、1番はお客様にきちんと確認をとってから処理を進めていくのが望ましいです。

弊社ではお客様にご迷惑が掛からないよう、図面の指示にも注意して処理を進めております。
また、全国に協力会社様がおりますので、ご希望に沿った表面処理を提案することも可能です。

表面処理でお困りの事がございましたら、お気軽にご連絡下さいませ(*^^*)

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PROFILE

根岸瞳
根岸瞳
ウエディング・旅行業界で勤務後、株式会社三和鍍金に入社。
事務員として伝票発行や納期管理をする傍ら、サービス業で培った高いホスピタリティ(おもてなし精神)を活かし、三和鍍金に関わる全ての方々が気持ち良く過ごせるようなお客様対応を心がけている。
メッキについて初心者であることを活かし、「メッキ初心者の視点」で書いたコラムはいずれも高い人気を博している。
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